Question

現在賃貸1Rの賃貸マンションに住んでいるのですが、エアコンが故障し、大家所有のため不動産屋に連絡しました。後日工事に入ったのですが、以前使用していたエアコンは大きく現在取り付けたものはコンパクトで壁に大きく穴があいた状態、中が見えアスベストらしきものが吹き付けてあり不安になりました。工事中は業者も私もずっと部屋の中にいました。この穴の開いた状態に不動産屋はまた工事する様子ですが返答がありません。質問したところ、「アスベストってなんですか?」と聞き返された始末。次の工事に入る時もこの状況では不安でしかたがありません。現在不動産屋にはそこまでの管理能力は求められないのでしょうか?

Answer

 ご心配はよくわかります。今後問題となるご相談ですので、解決までアドバイスできれば幸いです。

(1)石綿障害予防規則を少し勉強する事が第一です。

(2)その後大家さんに建物の所有者の注意義務がある事を伝え、図面を見せて頂く事は、難しいでしょうか?不動産屋を介した方がしやすいですか?

(3)本来3万円で可能なサンプリングと分析を大家さんがして、石綿の有無がわかれば安心です。この話はできますか? (2005年の回答です)

小澤英明、建物のアスベストと法;白揚社、東京:p1-p222:2006

Question

テナントを借りているものです。天井裏に吹き付けアスベストと思われる処置が施されております。築30年のため劣化が生じておりアスベストの飛散が心配されます。現行において危険のための退去を希望した場合の保証などは家主さんには請求できるのでしょうか? 状況により様々だと思いますので判断は難しいかもしれませんが、一般的な現時点でのお考えをお聞かせ下さい。

Answer

 (1)石綿(いしわた)障害予防規則の建物所有者の責任について、まず知っておく事が第1です。

(2)第2に所有者の責任として、吹き付け石綿の含有の確認を、まず求める事だと思います。

(3)石綿含有が判明した場合、求められるのは、石綿濃度の測定でしょう。この結果が高ければ、危険だと言えるからです。

(4)そうした上で初めて、除去及び退去に関する交渉に到ると思います。詳しい方を相談役にしたプロセスが適切と思います。必要ならば、再度ご相談下さい。

小澤英明、建物のアスベストと法;白揚社、東京:p1-p222:2006

Question

私のアルバイト先の事務所(駅ビルのテナント別に割り振られている)に、アスベストのようなものがあり、非常に不安に思っております。天井の鉄骨に吹き付けてあるような状態です。床から2.5m~3mと比較的近いので、更に不安です。将来病気になるのではないかと心配です。店舗の社員や、本社の方もアスベストではないかと疑惑を持っているようですが、特に何も動こうとはしてくれません。仕事に行くたび不安になり、たまりません。

Answer

 ①事務所ビルが建てられたのはいつでしょうか? 90年代以降なら、まず岩綿 (ロックウール)でしょう。

②石綿(いしわた)障害予防規則を勉強しましょう。

③ビル管理者は建物のアスベストの状態を管理する義務があります。

④店舗の社員及び本社から、ビルの管理者へまず問い合わせをしてもらうのが良いでしょう。

以上で上手くいかない際は、またご相談下さい。写真が撮れるなら、添付して下さると助かります。

https://archives.asbestos-center.jp/yoboukisoku2005/

Question

1985年頃に建てられた、木造平屋建ての借家に住んでいました。壁に1cm×8cmの面積の穴があいて、深さは8mm程で壁紙の下は灰色ぽかったです。これがアスベストだったのではと、引っ越した今になって不安になります。アスベストの可能性が高いでしょうか?

Answer

どのようなボードか分かりませんので、詳細は不明ですが、石綿の含まれていない石膏ボードの場合が多いと思います。穴が開いただけでは吸入はゼロに近いので、余りご心配ないと思います。

Question

住んでいるマンションは、昭和40年代くらいに建てられたもので30年以上は経っていると思います。住居部分一室が4.5畳くらいあったベランダを部屋に改装してあり、ベランダの天井は突っつくとポロポロ落ちるアスベストに似ています。外の天井だったのが改装して部屋の内部の天井になっています。大家さんに「天井はアスベストではないか?」と聞くと「調べてみる。」といったまま進展ありません。生活している空間なので非常に恐怖感があります。

Answer

 同様なベランダの天井で、吹き付け石綿含有の事例があります。図面を大家さんに見せてもらうのが良いでしょう。

小澤英明、建物のアスベストと法;白揚社、東京:p1-p222:2006

Question

1970年代築の10階建て商業ビル(店舗が入っているビル)の管理人をしています。管理室は旧ボイラー室と電気室内で改造しています。ボイラーは撤去していますが、吹き付けアスベストが壁と天井にあるので心配です。オーナーはアスベストの存在は知っているのですが何もいいません。私は管理人で、冷蔵庫や湯沸しもこの部屋で行うので今後の健康管理が心配です。何か言うと、仕事を首になりそうでオーナーには言えません。

Answer

  吹き付けアスベストのある部屋が、ボイラーマン、管理人、掃除の方の事務室になっている事は、よく伺う切実な相談です。1日の滞在時間も長い方も多いですし、昼食や着替えやロッカー置き場等、気になる所です。今後健康面で影響がないとは言えないですし、本来吹き付け石綿を除去すべきですが、現状ではビルのオーナーに申し出ると皆さんの仕事の立場が危うくなるジレンマがあります。石綿則のパンフレットをオーナーの目に触れるようにしたり、今後瑕疵(かし)管理責任が問題になる事を伝える必要があるように思います。

小澤英明、建物のアスベストと法;白揚社、東京:p1-p222:2006

Question

アスベスト除去工事中に、除去部からアスベストが漏れ出す事故が一昨日学校で起きました。学校と教育委員会と業者による説明会が開催され、カウンセラーによる希望者へのカウンセリングが実施されました。今後の対策で参考になる事を教えてください。

Answer

  文京区のさしがや保育園アスベスト健康対策等について、が参考になると思います。

文京区のさしがや保育園アスベスト健康対策等について

Question

アスベスト除去工事中に、除去部からアスベストが漏れ出す事故が4日前に学校で起きました。説明会がありましたが、行政の人や先生の発言が本当の事実と違う部分があるとしか思えません。今後どの様に対処したら良いのでしょうか?

Answer

 客観的な第三者委員会を設置し、事実の解明を目指すべきです。自治体が委員会を設置するように働きかけるべきです。委員会設置については、議員の協力を仰ぐことも有効ではないでしょうか。

Question

アスベスト除去工事中に、除去部からアスベストが漏れ出す事故が3日前に学校で起きました。PTA等の関心と、直接石綿を吸入した保護者の間にかなり温度差があります。どなたと共にどう対処したら良いのでしょうか?

Answer

  リスクコミュニケーションの形成が必要です。工事の正確な情報、科学的な判断に基づいて、自治体、業者、PTA、保護者、NPOなどが議論することで共通の認識に立った対策を講じるべきです。リスクコミュニケーションは時間がかかる手法ですが、子供たちの将来の健康にかかわることですから、根気よく取り組む必要があります。