Question

夫は自動車会社の事務職で、都市の本社勤務で工場は隣接していません。最近洗濯の中皮腫の報道を聞いてから、私がなるようで心配になりました。大丈夫でしょうか?

Answer

自動車会社の工場内の事務職ではなく、都市の本社勤務ですから石綿には日常的には曝露されていないと思います。その場合服には石綿の付着がないので、洗濯で配偶者の方が中皮腫になる事はないと思います。

Question

夫は建築業で、リフォームの仕事でアスベスト建材を壊す作業が月数日終日あるといいます。その作業服を私が洗濯しているのですが、心配です。

Answer

アスベスト建材の解体作業は、高濃度の石綿暴露作業です。その作業服には大量の石綿が付着しており、洗濯をされる方に家族曝露がおこりえます。解体作業は使い捨て作業服を使用し、通常の作業着とわけることをおすすめします。また現在石綿則で作業服は現場におかれたロッカーに管理することが義務付けられ、自宅への持ちかえりは禁止されています。通常の作業着も現場か工務店に作業服専属の洗濯機をおきそこでの洗濯にしましょう。(2006年度の回答です)

Question

私はアスベスト会社の住宅関連製品に携わっていて、4年間石綿の粉じんが舞い散る製造ラインに勤務し、その後営業として外回りを担当退職しました。工場勤務のときはかすかな記憶では白石綿 (クリソタイル)を取り扱っていたと思います。退職するまで石綿商品に係わっておりました。その時期作業服等は工場より帰宅時石綿が付着したままの、衣類を妻が家族の衣服と一緒に洗濯をして取り扱っていますが問題は無いでしょうか。

Answer

およそ4年間の製造ラインご勤務の際、服には石綿粉じんが付着していたはずです。洗濯をした奥様に、極めて稀ですが中皮腫が発症する場合があります。安心するためにも、毎年の健康診断で、肺のレントゲン写真に何もないことを確認することです。お二人とも定期健診を欠かさない事をお勧めいたします。

Question

私は大工の父がおり、小さいころよく父のいろいろな現場に母と行き掃除などの手伝いをしていました。断熱材として使われていたアスベストは派手な黄色の綿で興味をそそり手で触りその繊維をはがしたりしたこともあります。 現在父母私は元気ですが、将来にむけて今できることはなんでしょうか。肺の精密検査をしてもらった方がよいのでしょうか。またそれはどのような検査で費用とか検査を受ける頻度とか気になります。

Answer

「黄色の綿」は、グラスウールだと思います。現場での掃除ではそれ以外の石綿建材から、吸入されているかもしれませんね。
お住まいの都道府県を教えください。石綿関連疾患に詳しい医療機関をご紹介いたします。

Question

作業服を変える事の効果について、教えて下さい。

Answer

吹き付け石綿除去作業で数十繊維/mlの作業をした人の服を,はたいた際の石綿濃度は0.4繊維/mlのレベルでした。洗濯後の服をはたいた場合は0.0繊維/mlのレベルでした。職場で作業服をかえることは家族曝露を完全に防ぐ効果があると共に、作業の翌日に石綿作業が一切ないのに前日の作業の石綿を作業服から本人が吸入したり、作業服で現場に座り周囲の人に再飛散させることを防ぐ事になります。そのため、吹き付け石綿では使い捨ての保護着を着用しているのです。

Robert N Sawyer et al Asbestos Exposure in a Yale Building Analysis and Resolution , Environmental Research : Vol13 P146-169,1977

Question

家族曝露の石綿濃度は、どの位なのでしょうか?

Answer

吹き付け石綿除去作業で数十繊維/mlの作業をした人の服を,はたいた際の石綿濃度は0.4繊維/mlのレベルでした。洗濯後の服をはたいた場合は0.0繊維/mlのレベルでした。時間は数十分と短いでしょうが、濃度は職業曝露同等に高いといえます。

Robert N Sawyer et al Asbestos Exposure in a Yale Building Analysis and Resolution , Environmental Research : Vol13 P146-169,1977

Question

家族曝露は、どの様な形で、石綿が自宅に持ち込まれてなるのでしょうか?

Answer

石綿の家族曝露は、石綿のついた作業服、靴、マスク、工具等を家にもって帰り、そこから家族が石綿を吸入することによって起こります。自宅のカーペット等に大量に石綿繊維が付着し続けた例も報告されています。石綿のついた服を水による洗濯をした後の服は、石綿の飛散がほとんどないとされています。

Question

石綿工場に夫が勤務していたものの家族です。妻である私が中皮腫と診断されました。家族曝露について教えてください。

Answer

家族曝露とは、仕事で石綿を吸入した方が作業服や作業靴やマスクや工具に石綿(アスベスト)が付着したまま家に持ち帰り、家で石綿が再度飛散することで、御家族に石綿間連疾患である胸膜肥厚斑や中皮腫等の疾患が生じることをいいます。一定量の石綿が付着した衣服の洗濯で家族曝露が生じ、中皮腫となる場合が多いと思います。