Question

石綿繊維は現在大気中に、どの位検出されているのでしょうか?

Answer

日本の都市では2004年現在で0.1~0.3f/Lの大気中石綿(アスベスト)濃度の環境が多いと思います。残念ながら私たちは毎日息を吸う中で、石綿(アスベスト)をさほど危険と思わずに吸入してきています。成人は1分間に5Lの大気を吸入するので、1年に吸入する石綿本数=(0.1~0.3)[本/L]×5[L/分]×60[分]×24[時間]×365[日]=(262,800~788,400)[本]となります。(数式中の[ ]内は単位)。1日に720~2160本、1年で約25万本から約80万本の石綿(アスベスト)繊維を日本人は吸入しているわけです。

中皮腫・じん肺・アスベストセンターHP

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2009年段階の内容です。

Question

アスベストの入っている水道水を飲むことが多いと、腹膜中皮腫になりやすいのでようか?

Answer

御質問と同様の懸念があり、水道水のアスベスト繊維の多い地域と少ない地域で、中皮腫の発症に差があるのかを調べた疫学調査が北米で実施されました。その結果からすると、水道水のアスベスト繊維の多寡では、腹膜等中皮腫の発症に差は認められませんでした。一方アメリカのNRC報告書は、「これまでの疫学調査では、飲料水の石綿繊維とヒトの消化管ガンとの相関がどの程度かを決めることはできない。」としています。

環境庁大気保全局企画課監修、石綿・ゼオライトのすべて,飲料水中の石綿による影響、日本環境衛生センター;東京:1987:359-368

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2009年段階の内容です。

Question

50~70m先で鉄筋コンクリート造の建物を解体していて、アスベストの飛散が不安です。

Answer

工事現場に行って看板を見て業者に、石綿の有無を問い合わせをしてみてください。説明に納得がいかない部分があれば、自治体の大気部署か監督署に電話してください。それでも納得のいかない部分や、解決しない問題がある時はアスベストに詳しい団体にご連絡ください。

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Question

学校や施設の改修は近隣にはどれくらい危険でしょうか?

Answer

学校や施設の改修工事の際、アスベスト対策が義務付けられています。きちんと対策が行われていれば心配ありませんが、対策が不十分な場合、周辺のアスベスト濃度は一般環境の数百倍から数千倍になることも知られています。事前の工事説明会などで、アスベスト対策が十分になされているか確認することが重要です。(2005年時点での回答)

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Question

ホテルに長期滞在中に、ボイラー室より流れてくる風をよく浴びました。ボイラー室には吹き付け石綿があり、粉じんが舞いホテルはアスベストを認知していました。将来発症の可能性があるのでしょうか? 

Answer

自治体に連絡し、アスベストが飛散しているか調査してもらえるのかが一つです。ホテルは吹き付けアスベストの存在は認めているのでしょうか? 発ガン物質が飛ぶような状況にしておいた宿泊者への安全管理が問題です。確認後再度ご相談ください。

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2009年段階の内容です。

Question

0才~18才まで、100mくらい近くに石綿工場がありました。兄弟にも咳が出ていました。今は引っ越しています。環境での飛散もあると聞きましたが?

Answer

工場から近いので、石綿による中皮腫や胸膜肥厚斑等の可能性がありうると思います。一度アスベスト疾患に詳しい医療機関で、レントゲン写真やCT写真でチェックされてはいかがでしょうか?

森永謙二. アスベスト曝露と中皮腫発症:篠原出版新社;東京:2007:9-16

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Question

石綿工場の近くに住んでいて、胸膜肥厚斑だけでなく、石綿肺疑いと言われています。私の生まれた家は、石綿工場の窓や換気扇から10mの所にありました。生まれた時から20年ちかくはその環境にいたと思いますが、石綿肺になる環境でしょうか?

Answer

工業地帯の大きい工場では住宅地から数百m以上離れている場合が多いのですが、町工場の場合住居と工場は数mで、石綿工場は住宅と大変近い地域が多かった事が確かにあります。石綿工場の窓や換気扇から数mの住居をこの間何度か見ました。この場合石綿濃度が、数繊維/mLになることが十分想定され環境の石綿肺が出現しうると思いました。十分検査を受けられ環境石綿肺である事を確認した方が良いので、詳しい医療機関をご紹介いたします。

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2009年段階の内容です。