Question

A市で20年間、温水器の防熱工事をしてきました。毎日91cm×45.5cm×0.5cmの石綿板2枚をたてかけて工事をしてきました、今は処分しましたが、今後どのくらい発病があるのでしょうか?

Answer

石綿板は石綿含有スレート板のようなものと思いますが、「たてかけて」の意味がよくわかりません。石綿板は切断、研磨などの加工を行わない場合は石綿の飛散はほとんどなく、それにより肺ガン、中皮腫の病気になることはありません。石綿板を電動工具で切断すると、1リットル(1辺10cmの立方体)中に数千本程度の石綿繊維が飛散することが分かっていますが、例えば1日平均して1リットル当たり150本の石綿を50年間吸い続けると1000人に1人の割合で肺ガン、中皮腫が発症し、1リットル当たり15本の場合は1万人に1人の割合です(石綿の種類が白石綿 (クリソタイル)の場合)。「温水器の防熱工事」とのことですが、断熱工事は特に石綿を多く使用する職種です。ご質問の内容以外に断熱材などで石綿を使用することがある場合は石綿による発ガンリスクはもっと高くなるので注意が必要です。

Question

水道関連の作業に40年間従事してきました。道路の上水道のエタニット管の埋設作業や、ビルの耐火部の石綿パイプの切断作業も15年間は携わってきました。クボタ以降、会社からきた案内で石綿健診を受けましたが、結果は異常なしと言われいます。但し知り合いは中皮腫になった方もでて、今後の健康管理が心配です。

Answer

15年間の石綿関連作業ですから、石綿肺及び中皮腫や石綿肺ガンが発症する可能性もあると思います。現在石綿肺はないようですが、最低年に1回の健康診断は必要ですし、本来は年2回の石綿健診が必要かもしれません。