Question

40年前、冬になると出稼ぎの左官業をしていまして、毎年4ヶ月の仕事を10年以上行いました。最近B病院でレントゲンの精密検査を受け、アスベスト関連疾患だと言われました。今後どういう手続きをすれば、良いのでしょうか?

Answer

アスベスト関連の病気の種類(石綿肺か、石綿肺の程度はどの程度か? 胸膜肥厚斑か?) に応じて、手続きが異なります。お近くのアスベスト疾患の詳しい病院を紹介しますので、アスベストセンターのオンライン相談よりご相談ください。

Question

じん肺に関してですが、築炉工です。40年間勤務し現在5X才です。じん肺管理4の請求を監督署にしたのですが、フィルム再検とされました。どうすれば良いのでしょうか?

Answer

以前提出されたレントゲン写真では、十分判断しにくかったのかと思います。再度提出された写真で審査が行われると思います。何かお困りなら再度ご連絡ください。

Question

母が、従業員10名ほどの石綿パッキング工場で、30年働いて最近中皮腫で亡くなりました。真面目に仕事をして何故なのでしょうか? 今後の手続き等について教えて下さい。

Answer

石綿製造業での作業のある中皮腫の方ですから、労災補償の対象です。アスベスト関連疾患に詳しく、経験豊富なNPO団体等へご相談いただくことをお勧めします。アスベストセンターのオンライン相談をご利用ください。先生からいただいた診断書や死亡診断書、社会保険の加入履歴等をご用意いただいたうえで、詳しくご説明致します。

Question

造船所の重量物運搬工で肺ガンと言われました。私は直接石綿を触れる仕事ではないですし、喫煙もしているので、医師からは喫煙による肺ガンと言われました。一方で、石綿は眼に見えず、知らずに吸い込むので、あなたも石綿肺ガンではないかという同僚もいます。どう考えたら、よいのでしょうか?

Answer

重量物運搬工は、ボイラー室やエンジン室への機械の搬入や搬出を行い、その際に石綿曝露を知らずに受けている職種です。滞在時間も長いので石綿の高濃度作業といえると思います。喫煙と石綿は相乗作用で肺ガンの原因となりますので、貴方の肺ガンには石綿と喫煙の双方の影響がある疑いが高いと思います。石綿曝露に詳しい医師の診断を受けて、労災補償の対象かと思います。ご相談には、アスベストセンターのオンライン相談をご利用ください。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

理科の教員が小腸のガンでなくなりました。年齢は確か30代大学時代から専攻は化学です。小腸のガンはまれでアスベスト(?)などの外的要因が疑われるというのをwebでみつけました。心当たりとして理科室などでは粉々になった石綿(理科の実験でガスバーナーなどで使用するもの)がたくさんありまた、現在は材質が変更されているのかもしれませんが、5,6年前の製品は、ざらにあり、中には10年物の製品も存在します。このような事がもし影響をあたえていたとしたら、教員のみならず、生徒への影響も 不安です。

Answer

石綿付き金網は、思いっきりこすり続けると飛散すると思いますが、通常の状態に使用では心配ないと思います。綿状の石綿を実験等で多用された場合は、問題の濃度になる場合があります。ご心配の場合、使用されている石綿の状態と頻度を、もう少し詳しくご説明下さい。小腸ガンも稀ですが、悪性腹膜中皮腫も稀な疾患です。御家族にお聞きになれるのなら、死亡診断書や病理報告書できちんと病名をご確認頂くか、御家族に当方への相談をお勧め下さい。

Question

夫の事で相談致します。35歳頃から店舗改装で天井裏に入りグレー色のアスベストを取り除く作業に従事しておりました。ガーゼマスクはしていたもののアスベストを吸っていたと思います。 アスベストを吸った量、種類に関係なく100%発病するのでしょうか? 潜伏期間が長く治療方法がないと言われているだけに連日の報道で不安な日々を過ごしております。年に1回のレントゲン検査だけでいいのでしょうか? 高さ約60cm広さ70坪から300坪の天井裏で取り除いたアスベストが舞っている中での作業時間は約2時間半平均月1回程度従事していました。

Answer

内装で月1回の天井内作業ですか。確かに吸入されているでしょう。60才前後ですから、年2~3回の胸部レントゲン写真で良いでしょう。とにかく一度はCT写真です。石綿に詳しい医療機関は、A市のB病院呼吸器内科等です。

Question

Bブレーキの工場で3年間働いていたのですが、原料は『石綿』と言っていました。マスクは作業時にしていたのですが、40年ほど経ってからの発症では・・・。今後不安です。マスクをしていても、危険性は高かったですか?どうでしょうか?働いていたのは20年以上前です。普通の総合病院では詳しい診察は無理でしょうか?また、その際何科で診ていただいたらよいですか?

Answer

呼吸器科の先生のすべてが、石綿関連疾患に詳しい訳ではないのです。詳しい先生も時々いますので、ご心配ならとりあえず、呼吸器内科が分れている規模の総合病院で、胸部レントゲン写真と胸部CT写真を一度撮影されては、どうでしょうか。

Question

昭和40年代操業開始で55年ごろぐらいまで、800度のアルミの溶湯を流す樋の耐熱補修材として袋に入った青いアスベストの塊をくずして接着剤とまぜ樋の耐熱材の欠落箇所に補修用に手作業で行ってました。アスベストの塊を手でくずさないと接着剤と混ざらないので其の工程ですったと思います。防護マスクは其のころはなかった。テレビで見た粉じん様のアスベストではなく原石を崩したもので長い針状のものもありました。耐熱材が破損しないと直す必要がないので一日何時間触れていたものではないのですが平均すれば一日1時間位でしょうかはっきり判りません。

Answer

青石綿 (クロシドライト)を10年間、毎日1時間作業されていたという事のようです。今後の悪性中皮腫等の発症の危険は、一般人と比べて数倍以上は上昇していると思います。年2~3回の胸部レントゲン写真、年1回の胸部CT写真をお薦めします。

Question

住宅の屋根材にアスベストを含む屋根材が使用されています。30年以上も前からほとんどのハウスメーカーが安価なことを理由に使用しておりほとんどが老朽化し改修時期を迎えています。スレート屋根の劣化は1年間に0.1mm摩耗し、0.5mm以上摩耗するとアスベストが飛散するといわれています。ということは既に日本全国の大気中にアスベストが飛散していることになります。 この件を製造元に問い合わせたところ、「固形のため劣化してもアスベストの飛散はないので大丈夫だ」「環境濃度も国の基準以内で問題ない」という返事でした。ところが、その環境濃度は東京都環境局のHPから引用したもので平成12年までの測定結果をもって大丈夫と言っています。現在の環境濃度は測定していないし今後もいつやるか決めていないという返事でした。貴センターから製造元と東京都に調査と公表を促して頂きたいと切望しています。 最近の調査結果を公表できない裏には、濃度が基準値を超えており公表すると日本中がパニックになる恐れがあるからか、などとうがった見方さえしてしまいます。危険な状態であるならなおのこと国内からスレート屋根を一掃しなければいけないと思うのです。

Answer

貴重な御意見頂き、ありがとうございました。屋根材の問題は、今後大きな課題です。先日は屋根関連のNPOで講演を致しました。今後濃度測定や、対策について考えていかなければならにと思っております。色々とご協力できれば幸いです。

Question

ガラス工場で働いています。製品を扱う時や製品と直接接触する設備でアスベスト(布状や板状の物)を使用しています。又使用中に磨耗したアスベストの交換や作成板状のアスベストをグラインダーで面取りしかなりの粉じんがでます。現場には大した集塵設備も無く使い捨てのマスクを着けるぐらいで、アスベストに対する説明も特に無く無防備状態だったと思います。数年前に代替品に切り替える様に指示が出た為現在殆ど代替品に切り替わりましたが、少ない部分でいまだ使用しているのも事実です。現在マスクは本人の意思で着用しています。

Answer

安全衛生委員会や産業医の先生がいる規模です。委員会の課題として取り上げてみるのは、難しいでしょうか? この間多くの会社の安全衛生委員会で取り組みが始まっています。マスクや作業着の着用、局所排気装置等は、石綿則では義務事項です。健康被害がでる可能性がありそうです。退職者で、じん肺、肺ガン、中皮腫の方も心配です。(2006年度の回答です)

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153