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メーカーに問い合わせて材質を確認してください。、ノンアスとアスベストの時期があると思いますがいかがでしょうか? 使用しているようでしたら、また連絡してください。
Questions and Answers to Risks about Asbestos
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メーカーに問い合わせて材質を確認してください。、ノンアスとアスベストの時期があると思いますがいかがでしょうか? 使用しているようでしたら、また連絡してください。
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吹き付け石綿があるのでしょうか? 写真をお送りいただいて、吹き付けが疑わしいなら、設計図やサンプルで更に確認しましょう。
図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 P1-P95、朝日新聞、2005
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おっしゃるとおり、石綿(アスベスト)の代替製品で似た形状なので御心配も最もです。グラスウールは人造の繊維ですが、直径が石綿より太いこともあり、石綿のように肺への吸入が少ないことがあります。グラスウール工場での従業員や退職者への調査が1970年代以降行われましたが、中皮腫の発症はなく、肺ガンの発症もまずない結果となりました。ただし鉱物繊維ですので、従業員に「じん肺」はおきていましたし、皮膚炎も知られています。仕事で大量に吸入すれば、じん肺を起す物質ですが、石綿のような低濃度短期曝露でも中皮腫ということはないようです。
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全ての建材が網羅されてはいませんが、国土交通省・経済産業省の建材データベースが一つの参考になります。それでも不確かな場合は、再度電話でご相談ください。
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WTCの災害を受けてアスベストに関しては、以下のレベルがクリアランスの基準とされている。アスベスト:0.9f/L [*1]日本と比べ、厳しい規準での運用がなされている。アメリカは、更に州レベルで規制が行われている。多くの州は石綿を有害大気汚染物質(HAP)という扱いとしているが、ワシントン州では、4×10-5[f/ml](4×10-2[f/L]=0.04[f/L])という値を設けており(数式中の[ ]は単位)、これはEPAのユニットリスクから生涯死亡率10~5を考慮した値だと思われる。[*2]ドイツでは、労働環境に関する技術指針をBAUAという労働安全衛生の連邦機関(英語名は、Federal Institute for Occupational Safety and Health)が、2005年10月にTRGSというドイツ版技術指針を示しているが、519という中にアスベストに関する取り扱いを示している。石綿は一定の濃度以下なら安全とは言えないという考えにたち、あらゆる防護策を求めているが、0.5f/Lを下回る場合(同文中で濃度は立米表示だが、以下リットル表示で示す)は防護策を削減して良いとしている。以下に概要を示す。
イギリスやフランスは、建物内の石綿濃度が電子顕微鏡(TEM)で一定濃度(25線維/L)以上の場合に、吹きつけ石綿除去という基準を設けているようです。
[*1] World Trade Center Indoor Environment Assessment: Selecting Contaminants of Potential Concern and Setting Health-Based Benchmarks: The Contaminants of Potential Concern (COPC) Committee of the World Trade Center Indoor Air Task Force Working Group: 1-57,May 2003
[*2] TOXICOLOGICAL PROFILE FOR ASBESTOS: U.S. DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES, Public Health Service Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR): 197-204, September 2001
http://www.atsdr.cdc.gov/naer/site-kit/pdffiles/ToxProf441pp.pdf
[*3] Guidelines for the assessment and restoration of weakly bound asbestos products in buildings (asbestos guidelines, January 1996)
[*4] BAUA: Group 4,6 “handling chemicals、Asbestos Composition from regulations to the Inverkehrbringen and to Protection of the employees in the Federal Republic of Germany: Dortmund, 1-4, October 2005
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石綿は中皮腫や肺ガンをおこす発ガン物質で、閾値はないと考えられてきています。厚生労働省は、産業現場での白石綿 (クリソタイル)の管理濃度は150繊維/L、産業衛生学会もそれ以外の石綿の濃度は30繊維/Lとしています。この基準は作業現場で、18歳から数十年間1日8時間この石綿(アスベスト)濃度に曝露された場合に、1000人に1名が肺ガンと中皮腫になる濃度とされています。大まかな計算ですが、仮には百万に1人が作業現場で中皮数と肺ガンになる濃度にすると、白石綿の濃度は0.15繊維/L、それ以外の石綿の濃度は0.03繊維/Lとなります。現在の大気濃度で百万に1人の中皮腫・肺ガンが、「工場周囲ではない純粋な大気」により生じていることがわかります。詳しくお知りになりたい方は、当センターのHP、早稲田大学村山教授の論文をごらん下さい。
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大気汚染防止法が、1980年代後半に石綿工場の敷地境界の濃度を当面10繊維/L以下に定めたことを基にした説明のようですが、正しくないと思います。厚生労働省は、産業現場での白石綿 (クリソタイル)の管理濃度は150繊維/L、産業衛生学会もそれ以外の石綿の濃度は30繊維/Lとしています。この基準は作業現場で、18歳から数十年間1日8時間この石綿(アスベスト)濃度に曝露された場合に、1000人に1名が肺ガンと中皮腫になる濃度なのです。環境基準は一生で24時間の曝露ですから、10万に1人とか100万人に1名の健康障害以下になるよう、産業現場の100倍等の厳しい基準を求められます。大まかに考えても、産業現場の1/100以下であれば0.3繊維/Lや1.5繊維/Lとなるわけで、10繊維/Lで安全ということはありません。詳しくお知りになりたい方は、当センターのHPをご覧下さい。
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中皮腫の原因の80%が職業での石綿曝露といわれています。事務職でも曝露のある産業もありますので、厚生労働省の「石綿ばく露把握のための手引き」をまず参照してください。次にお勤めしていたビルの吹き付け石綿からの曝露もありえますし、家族歴やお気づきでない環境曝露もあります。私たちのようなNPOに相談しながら、曝露の可能性を一つ一つ検証し、全く該当しない際に初めて「環境」中皮腫といえると思います。
http://www.jaish.gr.jp/information/mhlw/sekimen/h18_tebiki.html
Consensus Report. Asbestos, Asbestosis, and Cancer: the Helsinki Criteria for diagnosis and attribution: Scand J Work Environ Health 1997; 23: p311-316
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石綿関連疾患は吸入して少なくとも10年以内に生じる事は皆無とされています。今の時期のレントゲン撮影は意味がない上に、お子様に放射線による健康リスクを不必要に与えてしまうのでおやめください。咳が出ているとのことですが、別の原因が考えられますので医師にご相談ください。20mほど離れたずさんな工事ということですが、環境中にアスベスト粉じんが排出された可能性は確かにあります。しかし2日間ということと、建物内ではないので石綿濃度は一般的に低くなり大気に拡散します。健康に影響があるほどのばくろとは考えなくてもよいでしょう。
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光学顕微鏡は400倍で石綿繊維が直径0.3μmで長さ5μ以上の太く長い石綿繊維を測定しますが、電子顕微鏡は直径0.02μm以上で長さ0.1μm等の細く短い石綿繊維も測定できます[*1]。空気中の石綿は光学顕微鏡が現在も主流ですが、1970年から問題となり1980年代精力的測定が実施された水道水中の石綿濃度は、透過型電子顕微鏡(TEM)で測定され非石綿繊維を除外できる定性分析が可能な方法であることが考えられます。水中の石綿繊維のデータですが、アメリカのEPAは1981年に100事業体の水道水中の石綿繊維を調査し12事業体から石綿繊維が検出され、38.5万本~171万本/Lとしています[*2]。EPAはTEMで47州の406都市の水道水を測定し、117都市は定量下限以下、103都市は50万本/L未満、113都市は50万本/L以上~100万本/L未満、33都市が100万本以上~千万本/L、40都市が1千万本/L以上で,長さは0.5~2μmで直径は0.04~0.1μmのものが多く、長さが5μm以上の石綿繊維は測定1510線維中49本で、クリソタイル (白石綿)の検出が多い結果を報告しています[*3]。CunninghamHMは1971年カナダの水道水で、2百万本~1億7200万本/Lの石綿繊維を報告しています[*4]。水の石綿はTEMで数万本/L~数千万本/Lの結果ですが、光学顕微鏡で測定すれば長さがある線維は少ない結果となります。それにしても、空気中の石綿濃度と比べ多い結果で驚かれたと思います。空気と水と土壌の循環に応じ石綿繊維の循環があり、土壌や水の占めるウェイトが高いのではないかと思われますが、詳しい研究が必要なのでしょう。
[*1] 環境庁大気保全局企画課監修、石綿・ゼオライトのすべて,日本環境衛生センター;東京:1987:64-82
[*2] US Federal Register、50、No219.46961-46963.1985
[*3] James R et al. Concentration and Size of Asbestos in Water Supplies, Environmental Health Perspective, Vol34, 13-25, 1980
[*4] CunninghamHM et al. Asbestos Fibers in beverages and drinking water, Nature, 232,332-333,1971