Answer
御質問と同様の懸念があり、水道水のアスベスト繊維の多い地域と少ない地域で、中皮腫の発症に差があるのかを調べた疫学調査が北米で実施されました。その結果からすると、水道水のアスベスト繊維の多寡では、腹膜等中皮腫の発症に差は認められませんでした。一方アメリカのNRC報告書は、「これまでの疫学調査では、飲料水の石綿繊維とヒトの消化管ガンとの相関がどの程度かを決めることはできない。」としています。
環境庁大気保全局企画課監修、石綿・ゼオライトのすべて,飲料水中の石綿による影響、日本環境衛生センター;東京:1987:359-368