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教員の中皮腫の報告は諸外国では多いのですが、日本ではようやく始まった所です。学校には、吹き付け石綿が建物に使用されたための曝露もありますし、1955年から1980年代の生徒や教員がいる中での増改築での石綿(アスベスト)建材からの曝露、給食室、理科室、陶芸部等の石綿製品からの曝露、調査や研究の際の曝露等があると思います。調査は現状ではかなり複雑で簡単ではありません。私たちのようなアスベスト関連疾患に詳しいNPO団体に相談しながらの調査が、まずは必要になると思います。調査後の申請先は、国家公務員か、地方公務員か、私立学校教員の労災申請かで異なり、これも簡単ではありません。アスベストセンターのオンライン相談をご利用いただき、一度ご相談ください。
名取雄司、石川雄一、石渡仁深、他 教員の悪性中皮腫-3例の検討-産衛誌VOL.80(CD-ROM)、p1313、2007