Question

測定業務に従事し煤煙測定(煙突に設置されている測定孔より煙突内部の煤煙を測定する業務)を実施したいました。ピトー管を挿入入り口を石綿を詰めて固定する方法をとっており、作業中に煤煙及び石綿等を吸い込んでおります。同僚の中には石綿本体を正圧の際、飲み込んでしまった方もいるのですが、飲み込んだ場合食道ガンや胃ガンになる恐れ等は無いのでしょうか? 中皮腫などが発症すれば、石綿との関連性により労災保険の適用が可能と思われますが、もし食道ガンなどでは関連性を証明することはできるのでしょうか?

Answer

アスベストを経口から摂取したことによる発ガンや他の疾病は、今のところ明確な報告はありません。腹膜、心膜、精巣鞘膜の中皮腫も呼吸によって体内に入ったアスベストが血管かリンパを経由して標的臓器に到達すると考えられています。

他に気になったことは、

①アスベストリボンや布は未だ禁止されていませんので、流通している可能性があります。アスベスト含有のない代替品を使っているかどうか、チェックした方が良いと思われます。

②煙突には内部に断熱材としてアスベストを使っていることがありますので、防じんマスク等の防護は今後も必要と思われます。(2005年時点の回答)