Question

「腹膜中皮腫」は呼吸・空気が通らないのになぜここに出来るのですか。石綿による「ガン」はどうして中皮・肺の外部周辺に出来るのでしょうか。肺の中には出来ないのでしょうか。それが「石綿肺」と呼ばれる部分なのでしょうか。

Answer

①肺に吸い込まれたアスベスト繊維は、肺のリンパ腺を経由してごく一部が、血液を介して全身に廻ります。ですから、腎臓からも、心臓の筋肉からも、腎臓からもアスベスト繊維が検出されます。当然血液を介して、胸膜中皮や腹膜中皮にも検出されるのです。

②消化管の飲み込まれたアスベスト繊維が、直接吸収されて腹膜に達する説もあります。

③石綿による「ガン」は、肺の中に石綿肺ガンとして起きています。労災でも新規石綿法でも対象疾患です。