Question

A病院の医師から病理検体を依頼されましたので、2,3お尋ねしたいことがあり、お便りさせていただきました。採取している検体は胸水細胞診と胸腔鏡下で採取した末梢肺・壁側胸膜の組織です。胸水細胞診はご返却を前提とした貸し出しでよろしいでしょうか。組織はいずれも診断に至らない量であったのですが、プレパラートのみでよろしいのでしょうか。ブロックでアスベスト検出を試みられるということであれば、保管ブロックがなくなるということでしょうか。

Answer

胸水細胞診は細胞診報告書のみで結構です。胸腔鏡下生検の病理検査報告書をまず見させていただきますが、壁側胸膜は必要に応じて様々な免疫染色を行う場合と全く行わないで返却する場合があります。末梢肺については既に診断用に作成されているプレパラート以外の肺を完全に使用しませんと(乾燥肺で0.1g以上が望ましい)十分な石綿繊維等の同定は難しいのが実情です。検査の必要に応じてですが、末梢肺のブロックは当方で完全に使用する事になる場合も多いと思っております。よろしく御願い致します。