Question

自動車で雪道を走行するタイヤとして、スタッドレスタイヤがあります。最近タイヤゴムの表面に小さな針のような無数のガラスを埋め込んで、氷上でのグリップを高めたタイヤ製品が出てきました。しかし針のようなガラスは、タイヤが磨耗されるにしたがって、露出、毀損、切断され、空中に飛散するのではないでしょうか。その破片は空中に舞い上がり吸引すると、アスベストと同じように健康に害があるのではないかと思いますが、いかがですか?

Answer

ガラス繊維を扱う職業の方には以前からじん肺という病気が知られています。これは粉じんが肺の中に積もり引き起こしてしまうものです。また職業曝露では肺ガンの可能性もあります。アスベストのみならず、いわゆるほこりは吸ってよい物はありません。但し環境での低濃度曝露では、濃度が低いのでじん肺や肺ガンにはまずならず、またガラスで中皮腫や胸膜肥厚斑にはならないと考えられています。

Categories A)-1環境

2009年段階の内容です。