Answer
職業性曝露の比較的高濃度群に、平均して潜伏期40年前後で起こる疾患と考えられています。御存知の通り、喫煙とは足し算ではなく掛け算の相乗作用があるため、喫煙で職業性石綿曝露者の肺ガンは大変なりやすいとされます。ですから禁煙は重要な肺ガン予防となります。石綿は閾値のない発ガン物質と考えると、家族や工場周囲の環境肺ガンも、「純粋な大気」による石綿肺ガンも当然ありえると思いますが、現在まで実証された論文は少ないのが現状です。(2006年時点の回答です)
Consensus Report. Asbestos, Asbestosis, and Cancer : the Helsinki Criteria for diagnosis and attribution : Scand J Work Environ Health 1997; 23: p311-316