Question

「悪性胸膜中皮腫」で他界した父は医者で色々な文献を読み当時症例として少なく治療法も確立していない事から、患者の立場と同時に医者としても苦しみ悩んでおりま した。「原因はアスベストだ」と父は申しておりましたが、いつアスベストに囲まれる環境に自分が身を置いていたのか、本人はわからず「何でこんなこ とになるんだ?」と申しておりました。父の場合、アスベストが原因ではないかもしれません。しかし、知らないうちに環境被害をうけていたのかもしれません。そこで、アスベストが周辺住民に影響を与えていたと思われるエリアとはどこなのでしょうか? お教え頂けないでしょうか。

Answer

悪性中皮腫の曝露は様々に知られています。

①外科医だったでしょうか? 手術時に使用する手袋のタルクのアスベスト曝露が知られています。

②生まれてから過ごされた様々な建物はわかりますか? 大学等での曝露が疑われる方もいます。

③お若い時に海軍等の関連の仕事をされた事はないでしょうか?この時期の曝露がある方がいます。

④日本は少量ですが石綿や蛇紋岩がある地域が多いのです。北海道、東北、秩父、愛知、四国、中国、九州等にあります。 石綿工場の情報は厚生労働省事業所資料をご参考ください。以上は簡単な例ですが、居住歴、家族歴、職業歴をすべてを伺って、吸入した場所を特定して参ります。また切除した肺の石綿繊維等の分析も可能な場合が多いのです。ご遺族からの相談も増えております。簡単な履歴をお送りくだされば、次のステップのアドバイスが可能かと思います。

厚生労働省事業所公開 第1回
厚生労働省事業所公開 第2回