Question

石綿工場周囲の石綿濃度は、どの位とされているのでしょうか?私は、工場から100m位の所に20年位住んでいたので、心配です。

Answer

法律(大気汚染防止法施行規則第16条の2)では、石綿製品製造工場の敷地境界の濃度10f/Lと定められています。しかし、この基準は、人の健康に与える安全基準ではありません。石綿製品製造工場周辺のアスベスト被害ということで言えば、クボタ・ショックとして大きな問題になった尼崎のクボタの旧神崎工場周辺1.5km以内に中皮腫や肺ガンなどの深刻な被害が広がっています。しかし、すべての石綿製品製造工場周辺で同じような申告な被害があるわけではありません。横浜市鶴見区にあった旧朝日石綿横浜工場周辺では、100m以内に中皮腫や肺ガンというよりも健康診断を受けて胸膜肥厚斑と診断された方が多いようです。いずれの石綿工場でも工場で働いた従業員にアスベスト被害が多発しています。ですから、先ずあなたの近くの石綿工場で従業員に被害が出ていないかどうかを調べてみる必要があると思います。あなたご自身の健康がご心配ならアスベスト疾患の専門医がいる医療機関で石綿健診を受けることをお勧めします。

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2009年段階の内容です。