Question

私たちは、1970年代から1990年代に、建築現場に管理や監督・施工等で、月に数時間から数十時間滞在した者が多いと思いますが、その場合の石綿濃度はどのくらいだったのですか?

Answer

1970~1990年代に、建築の石綿製品を切断したり掃除したりする側で、石綿(アスベスト)繊維が500本/Lの環境に年間10時間いた方は案外多いようです。吸入した石綿本数=500[本/L]×60[分]×10[時間]=300,000[本](30万本)となります(数式中の[ ]内は単位)。 大気中では1日の石綿(アスベスト) 吸入が1500~2000本とすると、1時間で150~200日分を吸入したわけです。人生が仮に70年とすると、大気中から吸入する石綿(アスベスト)の量が、3500万本から3530万本に増えたといえます。もちろんこの作業が原因で発症することも当然ありえます。建築作業の際の様々な石綿濃度については、中皮腫・じん肺・アスベストセンターのHPをご覧ください。