Answer
プラント設計という事で一般の方と比べると、今後石綿関連疾患の発症はやや高くなると思います。しかし全員が発症する訳ではなく、ある造船所では10%程度の方が発症し、残りの90%の方は発症していません。発症の平均が吸入後40年(早くて20年程度~60年)ですから、30代から40才代に吸入した方が注意する時期は、早くても50代で特に60才以降が注意する時期です。それまでは全く健康な方がほとんどです。残念ですが、石綿疾患の発症を防ぐ有効な薬や食事はあれば良いのですが、ないのが世界的な実情です。タバコは危険で、喫煙されているなら是非禁煙して下さい。今後、石綿障害予防規則lをよく勉強して頂き、国家検定付きの(簡易マスクでなく)防塵マスクを着用する事を、お願い致します。今後の健康診断が何が適切なのかは、今後の年代に応じて変わってくると思います。必要に応じご相談下さい。
厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153