Question

現在の研究状況についてお伺いいたします。いわゆる、職業上で、アスベストに触れた方全体のうち、アスベストによるガンの発症が確認されたのは何%くらいなのでしょうか?知りたいのは、「少しでも吸ったら非常に高確率でほとんどの人に発症するのか」「一部の人に発症するのか」ということです。現在、情報が非常に少なく、不安をぬぐえない状況です。

Answer

この間の報道の足りない点だと思います。濃度と吸入期間で異なりますが、高濃度で平均20年間職業性曝露のあった日本の造船所の疫学調査で、石綿関連死亡は10%程度です。90%前後は肺に変化は生じても石綿の病気で永眠はされていません。海外の高濃度曝露の疫学調査でも石綿関連疾患による死亡者は1/2以下です。吸入者すべてが発病するわけではありません。