Question

近所のビルが解体中で、アスベストが不安です。どのように確認したらよいでしょうか?

Answer

アスベスト含有建材のある工事できちんと届け出があるならば、自治体か所轄労基署が工事を把握しているはずです。電話してまず確認してみてください。もし肉眼的に吹き付け石綿等があり、届け出のない工事の可能性が高い場合は監督署と連絡して指導を要請する必要があるでしょう。問題がある場合はご相談ください。

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2009年段階の内容です。

Question

廃棄物処分場近くに住んでいます。石綿建材がかなり持ちこまれており、石綿濃度の上昇が心配です。今後何をすれば良いでしょうか?

Answer

アスベスト建材が不適切に処分場に持ち込まれることの徹底的な監視と、問題な処分場業者への監督を自治体に要請しましょう。また処分場周辺のアスベスト粉じん濃度の継続的な測定を行政に行わせる運動を起こすべきでしょう。粉じん濃度が一般環境濃度よりも高いことが判明すれば、自治体による指導や処分場業者の責任の問題などを、リスクコミュニケーションを形成する中で確認することが大事です。(2005年の回答です)

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2009年段階の内容です。

Question

幹線道路周囲での石綿濃度が高いと聞きます。どのくらいの濃度で、幹線道路近くに長年住んでいると、石綿関連疾患になりやすいのでしょうか?

Answer

1985年の「アスベスト排出抑制マニュアル」によると、自動車運行の多い幹線道路で最大367f/ml、平均約100f/ml程度の著しい高値を示しています。繊維の多くはクリソタイル(白石綿)とされています。職業でクリソタイル150f/mlの環境で1日8時間、15才から50年間過ごすと1000人に1人の中皮腫と肺ガン死亡のリスクとされている事を対比させて考えると、幹線道路は石綿関連疾患になりやすい環境と言えます。幹線道路からの距離での濃度の検討、実際の胸膜肥厚斑や中皮腫の発症等、今後の実証的検討が待たれます。

環境省アスベスト発生源対策検討会、アスベスト排出抑制マニュアル;東京、ぎょうせい:1985

環境庁大気保全局企画課監修、石綿・ゼオライトのすべて,日本環境衛生センター;東京:1987:64-82

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2009年段階の内容です。

Question

石綿工場周囲の石綿濃度は、どの位とされているのでしょうか?私は、工場から100m位の所に20年位住んでいたので、心配です。

Answer

法律(大気汚染防止法施行規則第16条の2)では、石綿製品製造工場の敷地境界の濃度10f/Lと定められています。しかし、この基準は、人の健康に与える安全基準ではありません。石綿製品製造工場周辺のアスベスト被害ということで言えば、クボタ・ショックとして大きな問題になった尼崎のクボタの旧神崎工場周辺1.5km以内に中皮腫や肺ガンなどの深刻な被害が広がっています。しかし、すべての石綿製品製造工場周辺で同じような申告な被害があるわけではありません。横浜市鶴見区にあった旧朝日石綿横浜工場周辺では、100m以内に中皮腫や肺ガンというよりも健康診断を受けて胸膜肥厚斑と診断された方が多いようです。いずれの石綿工場でも工場で働いた従業員にアスベスト被害が多発しています。ですから、先ずあなたの近くの石綿工場で従業員に被害が出ていないかどうかを調べてみる必要があると思います。あなたご自身の健康がご心配ならアスベスト疾患の専門医がいる医療機関で石綿健診を受けることをお勧めします。

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2009年段階の内容です。

Question

石綿繊維は現在大気中に、どの位検出されているのでしょうか?

Answer

日本の都市では2004年現在で0.1~0.3f/Lの大気中石綿(アスベスト)濃度の環境が多いと思います。残念ながら私たちは毎日息を吸う中で、石綿(アスベスト)をさほど危険と思わずに吸入してきています。成人は1分間に5Lの大気を吸入するので、1年に吸入する石綿本数=(0.1~0.3)[本/L]×5[L/分]×60[分]×24[時間]×365[日]=(262,800~788,400)[本]となります。(数式中の[ ]内は単位)。1日に720~2160本、1年で約25万本から約80万本の石綿(アスベスト)繊維を日本人は吸入しているわけです。

中皮腫・じん肺・アスベストセンターHP

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2009年段階の内容です。

Question

アスベストの入っている水道水を飲むことが多いと、腹膜中皮腫になりやすいのでようか?

Answer

御質問と同様の懸念があり、水道水のアスベスト繊維の多い地域と少ない地域で、中皮腫の発症に差があるのかを調べた疫学調査が北米で実施されました。その結果からすると、水道水のアスベスト繊維の多寡では、腹膜等中皮腫の発症に差は認められませんでした。一方アメリカのNRC報告書は、「これまでの疫学調査では、飲料水の石綿繊維とヒトの消化管ガンとの相関がどの程度かを決めることはできない。」としています。

環境庁大気保全局企画課監修、石綿・ゼオライトのすべて,飲料水中の石綿による影響、日本環境衛生センター;東京:1987:359-368

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2009年段階の内容です。

Question

50~70m先で鉄筋コンクリート造の建物を解体していて、アスベストの飛散が不安です。

Answer

工事現場に行って看板を見て業者に、石綿の有無を問い合わせをしてみてください。説明に納得がいかない部分があれば、自治体の大気部署か監督署に電話してください。それでも納得のいかない部分や、解決しない問題がある時はアスベストに詳しい団体にご連絡ください。

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2009年段階の内容です。

Question

学校や施設の改修は近隣にはどれくらい危険でしょうか?

Answer

学校や施設の改修工事の際、アスベスト対策が義務付けられています。きちんと対策が行われていれば心配ありませんが、対策が不十分な場合、周辺のアスベスト濃度は一般環境の数百倍から数千倍になることも知られています。事前の工事説明会などで、アスベスト対策が十分になされているか確認することが重要です。(2005年時点での回答)

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2009年段階の内容です。

Question

ホテルに長期滞在中に、ボイラー室より流れてくる風をよく浴びました。ボイラー室には吹き付け石綿があり、粉じんが舞いホテルはアスベストを認知していました。将来発症の可能性があるのでしょうか? 

Answer

自治体に連絡し、アスベストが飛散しているか調査してもらえるのかが一つです。ホテルは吹き付けアスベストの存在は認めているのでしょうか? 発ガン物質が飛ぶような状況にしておいた宿泊者への安全管理が問題です。確認後再度ご相談ください。

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2009年段階の内容です。