Question

住んでいる公団住宅にヒル石(バーミキュライト)吹き付けがあり、石綿の飛散や今後の発症が心配です。どういう濃度になるのでしょうか?

Answer

集合住宅の天井のヒル石吹き付けはクリソタイル (白石綿)、トレモライトが含有している可能性があります。国土交通省委託のある調査では天井面を掃くなどの力を加えた場合に最大で1リットル当たり数十本の濃度となる結果が出ています。まず、管理組合などにヒル石の石綿含有調査を実施しているかどうか確認します。未実施であれば実施するように求め、実施していて石綿を含有している場合は対策をどのように進めているのか確認することをお勧めします。対策が実施されるまでは天井面には接触せず、自然に吹き付け材のようなものが落下してくる場合は濡れ雑巾などで飛散させないように拭き取って下さい。

Question

20年前、小学校の屋上への出入り口の天井が軟らかい物体で覆われていました。触ると簡単に穴が開く天井だったので当時はボコボコ穴を開けていました。その行為についてやってはいけないことですがその天井がアスベストじゃなかったかと心配するようになりました。アスベストを学校に使用している可能性はあるか、天井の素材として利用するか、指で押して穴が開くほど軟らかいものかなど説明していただけると光栄です。

Answer

吹き付けアスベストは、軟らかいものです。学校の天井には案外使われていました。但し、似た感じの吹き付け岩綿(ロックウール) (石綿非含有)もあります。何年に建てられた学校かわかりますか? 確認したければ、学校のある自治体の情報公開室に行って、その学校の図面の閲覧を求め、内部仕上げ表を見れば、何だったのか図面でわかるでしょう。その調査の上で、今後は考えた方が良いと思います。

Question

天井部に吹き付け石綿の使用が確認され、劣化が進む状態を常に気にしながら生活しています。天井での不安な生活を行うので気になります。

Answer

  仰るとおり、居住部屋の吹き付け石綿であれば、早急な除去が原則です。HPをご参考下さい。撤去できない場合は、様々な交渉による対策が可能です。当該部分の現在の写真と、石綿濃度の資料を相談でお送りください。ご相談に応じます。

http://www.asbestos-center.jp/symposium20050828/5a.html

Question

社屋を平成X年に新築しました。鉄骨材に吹き付けロックウール(岩綿)被覆がしてあります。1階の倉庫部分は剥きだしになってますがとても心配です。それから厨房の天井と腰壁に石綿ケイ酸カルシウム板が使用されてるようですが心配です。 建設当時やはり気になったので監督さんに相談したのですが「大丈夫ですから」の一言で済まされてしまいました。本来、施工業者に相談したいところですがいまいち信用できないので事前にセンターさんに相談させてもらいました。

Answer

①平成X年のロックウール吹き付けは、石綿は非含有とされています。

②石綿ケイ酸カルシウム板が正しいなら、1994年で製造は終了しています。フレキシブルボードではないのでしょうか? 写真を撮影されて相談でお送りくだされば、返事が可能です。

実践!! 建設業のためのアスベスト対策?被害者にも加害者にもならないために?」、中皮腫・じん肺・アスベストセンター編, p1-115、建通新聞社、2007.1

Question

アルバイトをしていた所の倉庫の上方の壁にアスベストが使われており、主にその倉庫での商品の管理が仕事でした。高い棚の上の商品を整理する際はその棚にのぼり、アスベストの壁の近くで商品を片付けたりしました。一度だけ、不注意でアスベストを吸い込んでしまった記憶があります。倉庫は2000年の建造です。倉庫での滞在時間ですが、だいたい週4日のシフトで1日6時間働いて、倉庫には出勤の時は、そうでないときも沢山ありましたが、そこにいることが、やはり多かったと思います。とても心配しています。

Answer

2000年のものは、岩綿(ロックウール)吹き付けです。当センターの写真で見る石綿製品をご参考下さい。

図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 p1-p95、朝日新聞、2005

Question

建設業に携わっています、今アスベストが騒がれていますが、住宅の断熱材としてほとんどの家に使われているグラスウールはどうですか、作業をしてるとキラキラと空気中を飛び、終わってから2~3日は体中に刺さったグラスウールで痒い物です、以前から気になっていました、吸い込んで肺に刺さった物は発ガンの原因になりませんか。その他、ロックウール(岩綿)、等繊維系の断熱材はすべて体に良くないと思いますがいかがでしょうか。

Answer

①石綿以外のグラスウール及びロックウール等の断熱材は、長期間大量に吸入されれば、じん肺を発症しています。

②珪酸(シリカ)を含有している断熱材は、肺ガンの原因とされていますので、粉じんを減少させる事が重要です。③石綿以外のグラスウール及びロックウール等の断熱材は、悪性中皮腫を起こす事はないとされております。

実践!! 建設業のためのアスベスト対策?被害者にも加害者にもならないために?」、中皮腫・じん肺・アスベストセンター編, p1-115、建通新聞社、2007.1

Question

高校生ですが、中学校、高校とどちらにも石綿があります。中学校のときは石綿だとは知らず触ってくずしたりしていました。さわったのは、さわるとすぐ崩れてしまう吹き付けというやつだと思います。毎日ではないのですがある時期に2~3ヶ月以上その石綿があるところに行ってたと思います。すぐ手が届くような場所にあったので2~3ヶ月ずっ取っていたわけではないですがよく崩していました。ときどき目などに入ったこともありました。

Answer

①石綿吹き付けなのか、岩綿(ロックウール)吹き付け(無石綿)なのか、岩綿吹き付け(石綿含有)なのかを、確認した方が良いと思います。三者のどちらかで、全く危険度が違います。そのためには写真をお送り頂くか、学校名から図面での石綿含有の確認を行います。

②生徒の手の触れる所に、吹き付け石綿があるなら、管理上問題です。

図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 p1-p95、朝日新聞、2005

アスベストセンターHP

Question

平成X年頃に廊下天井のアスベスト撤去作業を行いました。特別な装備も水をまく等もなく,アスベストの飛散も激しくだいぶ暴露していると考えられます。作業は教員とPTAの奉仕というものだったと思います。危険な作業を素人に任せるなんて,市はいったい何を考えているのでしょう、憤りを感じます。まだ潜伏期間だと思いますが,悪性中皮腫が心配です。

Answer

自治体立の学校の場合、図面が市の建築・営繕課が保有しています。市の情報公開窓口に伺い、当該学校の図面を請求します。目的は石綿含有の確認です。通常は閲覧資料が30分後には見られます。うまくゆかない際は、その場で詳しいものが市の担当者と交渉しますので、相談しながらすすめるのが良いでしょう。

Question

職場の天井がアスベストむき出し状態らしいのですが、職業上その事を他に口外した場合、守秘義務に反する事となり処分されると言うのです。 しかも上の方から『調査・対策等は一切するつもりはない。どうしても気になるなら自費でするように』と言われたそうです。職場の方は皆『処分』を怖れていて、「誰かチクってくれないかなぁ…」と言っているそうです。どこの機関にどのようにお話をしたら職場の方で調査・対策をして頂けるのか。やはり諦めるしかないのでしょうか?

Answer

問題な事態がおきているように思いました。現在法律で、建物所有者は石綿の状態等を定期的に観察する義務等があります。資料をご参考下さい。まず心配されている方々が、法律に明るくなり、「吹き付けがむき出しで対策をとらないのは問題である」事を再度申し入れてはどうでしょうか? 「調査・対策等は一切するつもりはない。」という言葉が本当ならば、石綿(いしわた)障害予防規則に違反している可能性は高いと思われます。今後いつでもご相談下されば、その状態に応じたアドバイスをさせていただきます。(2005年度の回答です)

Question

会社の天井が石綿です。安全衛生担当は「アスベストだ」と答え、「家主(借りている建物)と社長の話し合い次第」との事でした。アスベストの情報を流さない会社です。天井がアスベストならやはり健康被害を心配したほうがいいですか? 初歩的な質問ですいませんが世間でこれだけ騒がれているので不安でなりません。

Answer

まず確認が第一です。

①何年にたてられた建物ですか?

②図面はあるのでしょうか?

③一部剥離したり、毛羽だったりする部分があるのでしょうか? 床に飛散していますか?

④3万円で分析ができます。それはする会社でしょうか?

書籍「アスベスト危険度診断」(アスベストセンター編 朝日新聞社)

アスベストセンターHP