Question

S30年代から12年間、会社で鉄鋼鋳型に鉄を入れる仕事をしていましたが、その時、アスベストを使用していました。今後、どうすれば良いのでしょうか?

Answer

回数や石綿製品の種類によりますが、低濃度~中等度の職業性石綿曝露があったと思われます。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。

Question

金属の研磨工場で10年ほど勤務しました。布にアスベストが織り込まれていたのでは?と思いますし、粉じんもわずかでていました。工場をやめて4年目ですが、特に症状はありませんが、今後の健康が心配です。

Answer

石綿製品は様々な産業で使用されており、私どもが知らないでいた製品があったり、この産業でこうした使用方法があるのかと勉強することが、絶えずあるのが現状です。金属研磨工場で、石綿(アスベスト)布が使用されているのは初めて伺いました。熱の関連での使用なのでしょうか? 何産業向けのどういう部品を研磨する工場の、どの工程で、何社製のアスベストらしい製品が使用されていたのか?もう少し詳しくおきかせいただけないでしょうか?

Question

20代末~45才まで建築業内勤で時々現場に行きました。40~50才はビル、住宅、マンション、工場の保温工事関連の現場監督をしていました。最近健診で肺にアスベストが溜まっているとのことです。MRIでは気にすることはないと言われました。人間ドッグで会社のOBが3年前からおかしいと言われていました。毎日、黄色の痰が頻繁に多く出ます。

Answer

石綿肺等が発症している可能性もあります。アスベストに詳しい病院を紹介します。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

左官工です。繊維壁、石膏ボード、モルタルで階段室などで塗りつける作業をしました。30年くらいの作業歴ですが、今後健康面ではどうなるでしょうか?

Answer

中等度の石綿曝露を長年受けられたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

40年ほど前、石綿ボイラーの製造会社で溶接工をしていました。今年6月からセキが止まらず、胸部XPで結核疑いと診断されました。石綿をケーシングにつめる工程もあるし,火よけでの石綿使用もありました。大きい病院で胸のCT写真はまだとっていない。タバコは吸いません。

Answer

中等度の石綿曝露と思われます。お近くにアスベストに詳しい病院がありますので、そこをご紹介いたします。必要なら今後また電話してください。

Question

1970年ころ、20代で10年間、石綿含有の岩綿(ロックウール)吹き付け材料を使っていました。やめて20年になります。原料の紙袋を機械へ入れて、水と混ぜて吹き付けます。防塵マスク、タオルなどを使用していました。今後健康面でどういう注意が必要でしょうか?

Answer

高濃度の石綿を吸入されたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になります。

Question

S40年代後半に3年間、石綿会社でクロス切断、パッキング打ち抜きというアスベスト専門の仕事をしていました。現在は運送の仕事をしています。今後の健康影響が心配です。

Answer

短期間ですが、中等度以上の石綿曝露があったと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。(2006年の回答です)

Question

私の務めている工場には、200c~300度の温度で使用される釜があるのですが断熱材に石綿が使われています。石綿断熱材は、厚さ10cmで金網がついている形式のものです。(50~60)cm×90cmで交換は何十年もしていません。既に一部ボロボロしている部分もありますが、交換はしていません。あと数年で仕事はやめますが、今後病気がでるのでしょうか?

Answer

保温材として使用されている石綿製品の危険に関するご質問と思いました。保温材はボード等と比べるとやや飛散しやすい製品で、体や道具でこする場所にあると飛散すると思います。人とは離れた所にあればあまり飛散しにくいと思います。工場で他に石綿製品が使用されている場所があるかどうかが一つです。

Question

先輩が耐火金庫製造で、中皮腫になりました。私も、1960年代に10数年金庫製造業で、月に4日ほど耐火金庫の製造や設置で、白石綿 (クリソタイル)の金庫周囲への詰め込みや囲む作業をしていました。今後、どのくらいの健康診断をうければ良いのでしょうか?

Answer

10数年の白石綿作業が、月数回あったとのことです。回数が少ないので、石綿肺になる方が少ないのかもしれません。中皮腫や肺ガンのリスクもあるので、年2回の石綿健診の対象だと思います。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

造船所で、35年間設計の仕事をしていました。会社の退職者健診で、胸膜肥厚斑があると言われました。造船所では、40年間にも溶接じん肺は問題にされていましたが、石綿への注意も特化則の健診は一部しか行われませんでした。設計の私が何故胸膜肥厚斑になるのでしょうか?

Answer

造船作業は、狭あい箇所で多くの職種が完成日前に混在して作業するのが特徴です。1950~1970年代に吹き付け石綿作業も多く、その近くで設計者も確認に立ち会われていたでしょう。石綿ボードや、火よけの石綿布の使用、掃除等の脇での中間検査等の立ち会いもあったのではないでしょうか。そうした機会で造船所の全職種が石綿曝露をしたと思われます。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153