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低濃度曝露から高濃度曝露の人におき、潜伏期間は1~58年とされており曝露開始から一生とされています。
三浦溥太郎.アスベスト関連の胸膜疾患.東京:篠原出版新社;2007:104-111
Questions and Answers to Risks about Asbestos
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低濃度曝露から高濃度曝露の人におき、潜伏期間は1~58年とされており曝露開始から一生とされています。
三浦溥太郎.アスベスト関連の胸膜疾患.東京:篠原出版新社;2007:104-111
Question
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職業性曝露の比較的高濃度群に、平均して潜伏期40年前後で起こる疾患と考えられています。御存知の通り、喫煙とは足し算ではなく掛け算の相乗作用があるため、喫煙で職業性石綿曝露者の肺ガンは大変なりやすいとされます。ですから禁煙は重要な肺ガン予防となります。石綿は閾値のない発ガン物質と考えると、家族や工場周囲の環境肺ガンも、「純粋な大気」による石綿肺ガンも当然ありえると思いますが、現在まで実証された論文は少ないのが現状です。(2006年時点の回答です)
Consensus Report. Asbestos, Asbestosis, and Cancer : the Helsinki Criteria for diagnosis and attribution : Scand J Work Environ Health 1997; 23: p311-316
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職業性曝露の人でも、低濃度で曝露の人でも、短期間の曝露でもおきうる悪性の胸膜の疾患です。家族曝露でも、工場周囲の環境曝露でも、吹き付け石綿のある建物からの曝露でも、一般の大気の石綿からも生じると思われます。潜伏期は平均40年前後(10~70数年)で、日本では概ね石綿曝露が原因のため、石綿曝露の指標として注意すべき疾患です。
Question
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職業性曝露の人でも低濃度で曝露の人でも、短期間の曝露でもおきうる良性の胸膜の疾患です。潜伏期が他の疾患と比べて短いので、胸膜肥厚斑がおきた後に、肺ガンや中皮腫が発症する順番となる良性病変で、ゼオライト等石綿以外でも生じることがありますが日本では概ね石綿曝露が原因のため、石綿曝露の指標として注意すべき疾患です。
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職業性石綿暴露の人に主におきる、良性ですが進行性の繊維増殖性変化を主体とした、疾患です。吹き付け石綿等の高濃度曝露では1年、造船・建築等の中濃度曝露では5~10年以上の人に生じるとされており、家族曝露や環境曝露での報告事例は極めて稀でした。日本では工場周囲に稀な環境曝露の石綿肺事例が報告され始めていますが、人口密度が高く工場敷地内というべき距離と場所に人家があるためだと思います。
Consensus Report. Asbestos, Asbestosis, and Cancer : the Helsinki Criteria for diagnosis and attribution : Scand J Work Environ Health 1997; 23: p311-316
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アスベストと共に、セメントや其の他の様々な粉じんを吸入している訳ですから、量が多いと急性の気管支炎症状を起こすことがありますし、皮膚や鼻等にアレルギー様の症状が起きます。しかし一定時期に直り、その後は石綿関連疾患の発症までは、病気の心配は不要です。
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アスベストは、吸入し肺に沈着すると後年様々な健康障害を起こす事が知られています。飲み込んで食道から胃に達する消化器の経路では、明らかな健康障害は起こさないようです。今回飲みこまれたアスベストが肺に吸い込まれなければ、とりあえず心配ないと考えて良い様に思います。
Question
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岩綿及びガラス繊維は中皮腫を起こしません。まず安心ではないかと思います。
Question
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石綿肺やじん肺という病気の可能性も疑われます。一度お近くで、アスベストやじん肺に詳しい病院に受診してみましょう。
Question
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じん肺で経過観察中だった方が、毎月CT写真を撮影するように言われて心配されているとの事です。注意深く診断する必要があるという事ですから、今後追加の検査もあるのかもしれません。主治医の先生とよく相談なさってください。万一肺がんと診断された際は、補償の手続き等について詳しくご説明いたしますので、アスベストセンターのオンライン相談よりご相談ください。