Question

私の父は紳士服の雛型の仕事をしていました。アイロンやアイロン台に灰色のものが20~50台あって、30年使っていました。現在、肺気腫と胃の具合が悪く入院中です。肺炎も40回くらいおこしています。アイロンの影響でしょうか? タバコは全く吸いません。

Answer

可能性はゼロとは言えない案件です。過去のアイロンの一部へのアスベストの使用、作業場の天井等に吹き付けアスベストがある場合もあったりしますが、今回の病状には関係ないかもしれません。肺気腫なのか、アスベスト肺か詳しい医療機関での説明が必要でしょう。

Question

戦後A船舶で3年間働き、石綿は船の壁に使われていました。その後数年間米軍基地の造船所で船内内装をしました。それ以降65歳まで大工業で丸ノコで石綿板を切断していました。現在、自宅で療養しています。降圧剤を服用し、痰が出ますし、息切れもひどくなっています。

Answer

中等度の石綿を吸入されたと思います。石綿関連疾患が疑われますので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診してください。労災補償の対象となる場合もあるように思います。またわからないことがあれば、相談してください。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

S40年から10数年、A社の仕事として石綿を吹き付け機械に投入する仕事をしていました。その後も個人の会社で10年以上、岩綿(ロックウール)吹き付けの仕事をしました。親方は昨年死亡しています。痰はいつも出ます。息切れはひどく咳もあります。健康状態が心配です。

Answer

高濃度の石綿を吸入されたと思います。石綿関連疾患が疑われますので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診してください。労災補償の対象となる可能性が高いように思います。またわからないことがあれば、相談してください。

Question

20代の前半で5年間、造船会社の銅工場でパイプ関連の新設、修理、取り付けの仕事をしていました。パイプのパッキング部分に石綿を使用していました。(糸を自ら編んで輪をつくり、締める)。その他、溶接なども行いました。マスクはしていません。そこを退職し鉄工所の溶接などを4年くらいやりました。その後Aホテル、B社、C社とボイラー室の管理を30年間ほどしていました。アスベストはボイラーの隙間のパッキングとして使用されていました。吹き付け材などもあったような気がします。現在は咳、痰、息切れなどはそれほどひどくありません。今後どうしたらよいでしょうか?

Answer

中等度の石綿曝露を長年受けられたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。(2005年度の回答です)

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

20年前浄化槽製造の工場でグラインダーで加工する仕事をしていました。その際にガラス繊維、FRP強化プラスチックの粉を大量に吸い込んでいます。期間は1年半の間でしたが、じん肺になる可能性はありますでしょうか? XPとCTを最近しましたが、異常無しと言われています。

Answer

吸入して20年で、最近も異常がないようですから、今のところ10年くらいはじん肺の心配はまずないでしょう。3年に1回の定期健診は必要ですし、石綿健康管理手帳の対象になるのか検討して下さい。(2006年度の回答です)

Question

製鉄所で30年以上働きました。石綿製の防熱服や石綿手袋を使用した作業もあり、手袋同士をはたく事も毎日ありました。同僚で肺ガンになり労災申請している人もいます。職場健診では石綿肺なしと言われていますが、石綿肺に詳しい診療所では、わずかの変化があると言われました。今後はどうすれば、良いでしょうか?

Answer

中等度の石綿曝露を長年受けられたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になります。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

築炉工として、40年近く働いて来ました。中皮腫になった先輩も数人みてきました。私はあまり息切れや咳も少ないのですが、築炉作業の者は、退職して健康管理をどうすれば良いでしょうか?

Answer

高濃度の石綿を吸入されたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。労災補償の対象になる方が多い作業です。

Question

40年くらい前、4年間機械修理の仕事をしました。3ヶ月間パッキングを使っていたバルブを開けたり閉めたり、毎日行っていました。現在、喉、みぞおち、胸が痛みます。現在、病院で検査をして結果待ちです。

Answer

パッキングやバルブにも石綿が使用されてきましたから、石綿の切断や吸入がありうるでしょうね。胸部レントゲン写真やCT写真の結果で、現在の状態を把握し、今後年2回前後のチェックのみでよいのか? 常時通院が必要かになるものと思います。

Question

1年半くらい陶芸関係の職場で仕事をしています。陶芸を焼く釜の扉ではアスベストが使用されて、扉に貼り付けてあります。今後石綿関連疾患の発症が心配です。

Answer

炉の関係のアスベストは、触らなければあまり飛散しにくいと思います。問題は開閉や作業でからだが接触することがあったりすると、かなり飛散する場合があるということです。また、炉の補修等の際も飛散するので立ち会っていた方も吸入します。回数や期間が年1日とか少なければあまり心配はいりませんし、週ごと等多ければそれに応じた健康管理が必要となります。

Question

20年前数年間、カステラを焼く仕事をしていました。アスベスト入りの石膏ボードがあり、端のほうはボロボロで粉じんが出ていました。1週間に1回くらいの作業の頻度でしたが、マスクはしませんでした。今後の健診は、どうしたら良いでしょうか?

Answer

お話の範囲では、石綿吸入の頻度が少ない事、直接さわる機会は少ない様で、石綿濃度が低いと思いますので、低濃度の短期間曝露と思いました。詳しくは再度伺うとして、まずはアスベスト健診機関をお教えします。