Question

会社が新築工事することになり、同じ敷地に新しいビルを建設しました。その間同じ敷地の事務所で仕事をしていましたが、新しいビルができるとまた古い事務所を解体しました。解体したのは倉庫もあり波板スレートや吹き付け(白かったような)がされていました。会社の倉庫の解体は2・3時間くらいでした。解体倉庫が建っているすぐ隣接している会社の中にいました。アスベストを吸ったことになりますが病気になる確率は高いのですか? 倉庫だけではなくて会社も解体したのですが、昭和42年築の鉄骨2階建てでした。このときは100mくらい離れているところで数分みていた憶えがあります。風下ではなかったと思います。この解体も半日くらいでした。

Answer

近くで2~3時間、離れた箇所の半日の石綿吸入ですから、今後のリスクの上昇はほぼゼロで、まず問題ないと思います。

Question

私は古いドライヤーを使用していまして、インターネットで調べたところドライヤーにもアスベストが使用されている場合があるということなので分解をして調べてみたところドライヤーの通風口に断熱材としてでしょうか、アスベストと思われるものが張り付いておりました。劣化もしていてアスベスト粉がドライヤー使用時に飛散している気がして不安でいます。このような場合でも将来何らかの障害が発生する可能性があるのでしょうか?

Answer

ドライヤーの石綿問題は古くから知られています。問題は使用する時間の長さで、通常の方は1日5分程度でしょうから、発症はまずないと思います。お仕事で長時間使用した場合は問題で、写真関連での乾燥、美容理容関係は確かに気になります。いままで具体的な被害例を聞いた事がありませんが、今後注意していきたいと思います。

Question

我が家では、アスベストを含んでいる時期のA社製品を屋根材として使用しておりますが、長期的に見た場合に人的な影響はありますか? また影響が予測される場合、企業へのアスベストを含まない屋根材への無償交換・張り替え等の法的指示はありますか?

Answer

石綿瓦は、通常は飛散の心配はありません。10~30年たち、経年劣化を起こすと、飛散性がましますのが、気になる点です。企業の無償交換については、当該の会社にお問い合わせください。張り替えの法的な指示はないと思います。石綿障害予防規則は、建物所有者と建築業者の双方に義務があります。

Question

30歳の会社員で、職業上アスベストに接触したことはないと思います。出生から住んでいたマンションの天井にアスベストが吹き付けられていて、ごく一般の生活を9年間続けていました。天井に指で触れたことも数回記憶しています。古いスポンジのように軽く押すと戻らないような弾力でした。私の「曝露」から30年が経過しました。職業上による発病がHPで主に掲載されていますが、 私のようにアスベスト製品に日常生活で触れていた場合の被害などの情報はお持ちで しょうか?職業上で触れていた場合との発病リスクの違い、検査、対策などの情報がありましたら、是非教えていただきたいと存じます。

Answer

おっしゃる点での今後のリスクは、以下のHPに掲載されています。この「石綿に関するリスク Q&A」もご参考ください。

環境リスクの考え方

Question

岩綿(ロックウール)と石綿の違いについて、岩綿もアスベストを含んでいるということでしょうか?短期間(1日)で大量に吸入していたとしても、吸入している量が少なければ危険率も低いということですね?

Answer

1980年の場合、岩綿吹き付け(石綿非含有)、岩綿吹き付け(石綿含有)の、どちらもある時期です。1日の吸入での悪性中皮腫例は、世界で1例報告がある(私はこの論文を読んでいませんが)かどうか位、稀です。しかし大量吸入している場合は、わずかにリスクの上昇もあると思います。

Question

私たちは、1970年代から1990年代に、建築現場に管理や監督・施工等で、月に数時間から数十時間滞在した者が多いと思いますが、その場合の石綿濃度はどのくらいだったのですか?

Answer

1970~1990年代に、建築の石綿製品を切断したり掃除したりする側で、石綿(アスベスト)繊維が500本/Lの環境に年間10時間いた方は案外多いようです。吸入した石綿本数=500[本/L]×60[分]×10[時間]=300,000[本](30万本)となります(数式中の[ ]内は単位)。 大気中では1日の石綿(アスベスト) 吸入が1500~2000本とすると、1時間で150~200日分を吸入したわけです。人生が仮に70年とすると、大気中から吸入する石綿(アスベスト)の量が、3500万本から3530万本に増えたといえます。もちろんこの作業が原因で発症することも当然ありえます。建築作業の際の様々な石綿濃度については、中皮腫・じん肺・アスベストセンターのHPをご覧ください。

Question

50cm×60cm×60cmの家庭用・陶芸用の釜の内側に、20cmの石綿が付いています。1年に6回程度の使用で、屋外(ベランダ)に置いています。どのくらい危険でしょうか?

Answer

アスベストの曝露(アスベストの繊維を吸い、肺の中に入ること)によりガンを発症させるリスク(危険度)は曝露の量が多くなるほど増えます。例えば仕事でアスベストを使用して1リットル当たり150本のアスベストに曝露する場合、一日8時間週40時間の曝露を50年間続けた労働者の1000人に一人はガンを発症するとされています1)。作業の内容が詳しく分かりませんが、仮にご質問の釜を扱う作業で空気中のアスベスト濃度が15本、作業時間が2時間で年に6回を50年間とすると、およそ170万人に一人がガンになる可能性があります。このリスクが許容されるかどうかは当事者が判断することになります。いすれにしても、アスベストのリスクは曝露がわずかであってもその量に応じて増加するので、できるだけ曝露しないようにすることが重要です。劣化が激しく、明らかに飛散がある場合は石綿を取り除き、無石綿の製品に交換することをお勧めします。

1)日本産業衛生学会による許容濃度の勧告、クリソタイルの場合