Question

私は内装関係の問屋の社員で3年間壁クロスや、床材を現場に配達をしております。私は職業柄現場に出向き現場内に滞在しております(時間は長くて3時間くらい)、次に廃材を自社の倉庫に集めごみの収集所まで月に1回~2回運びます。その時、床材、Pタイルなど含んでいます。 次に職人の手伝いでPタイルはがしを手伝った事が何回かあります。その為現場では粉じんらしき物がたくさん浮遊しており怖いのです。アスベストの被害とは期間で発生するのでしょうか? 吸う期間ではなく1度でもその場所にいると吸引してしまいもうガンになってしまうのでしょうか? 

Answer

この間の報道により、ご心配になられた事と思います。まず現在発症されている方ですが、多くは40年ほど前に数年間連日石綿を吸入された方か、石綿工場の近くに数十年住んでいた方です。石綿工場や造船所のひどい環境でも、全員ではなく発症される方は吸入された方の10%等です。相談では短い日は1時間単位のようですし3年の勤務ですから、今後注意をしていけば、発症しない場合が圧倒的に多いと思います。 アスベストの被害は、40年程度の後に発症する場合が多いです。吸入後20年程度は検査をしても正常ですから、現在検査を受けても全く異常はでないと思います。それでもご心配な場合は、アスベストに詳しい病院を受診して頂ければ現在の状態と今後の注意について、お話させて頂きます。 石綿を今後吸わないでいかに過ごすのか、では石綿障害予防規則等の対策が重要です。(2006年度の回答です)

石綿障害予防規則が施行されました。

Question

ガソリンスタンドに数年勤務、その後電気工事をしています。屋根裏に行き壁に穴を開けて腕を突っ込んだり、時に作業服がグラスウールだらけで、「屋根裏に入ったから」と言って、真っ白になって帰って来ることもありました。ガソリンスタンドは吹き付け石綿使用が多く、鉄筋コンクリート造の小さい小屋はアスベストでした。危険を知らずめくれた綿を落として、埃をたてて遊んだ事あります。 子どももおりアスベストに関係していると将来が恐ろしくなります。検査のできる病院、検査料金、上記なら検査は必要か不要か、個人商売(自営業)でもアスベストと判断された場合、被害者として認定はある可能性はあるか難しいか知りたいです。

Answer

石綿関連疾患は、平均して40年後に発症する疾患です。10年は発病はまずゼロですし、吸入後20年間は異常がでる事が少ないのが実情です。健診をされるにしても40才以降で十分です。吹き付け石綿で遊んだ時期のある相談者の場合も同様です。レントゲン写真による発ガンもあるので、40才以前の健診はお避け頂いた方が良いと思います。その時期に必要でしたら、ご相談ください。石綿の曝露がありえるので、労災保険の事業主(一人親方)の特別加入制度のご利用を勧めます。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

以前仕事で数年石綿を吸入したのですが、今は結婚もして子供も欲しいと思っているところですが、テレビで騒がれているじん肺・肺ガン等の被害を聞くと不安でたまりません。潜伏期間が人によって異なるというのもとても恐怖をあおります。少量でも必ず発症するものなんでしょうか? 日常の食生活等で気を付けていれば大丈夫ということはないんでしょうか?

Answer

発症の平均は、吸入後40年(早くて20年程度~60年)ですから、22才から24才まで石綿を吸入した方が少しでも注意する時期は早くても42才以降で、52才以降は少し御注意下さい。30代~40代は全く健康な方がほとんどです。残念ですが、石綿疾患の発症を防ぐ有効な薬や食事はあれば良いのですが、ないのが世界的な実情です。タバコは危険で、喫煙されているなら是非禁煙して下さい。結婚も子供も、全くご心配いりません。今後、気になる時はご相談ください。

Question

30代です。現在事務職で室内の仕事が多いですが、前職は現場監督として工事現場に出ていました。アスベストによる知識不足から施工最中に一瞬だけ現場に入り、職人に「発ガン性物質だから」と止められたことを覚えています。現場に携わったのは1年半~2年弱です。滞在時間は何棟も担当していたので数時間です。会社近くの現場で見回りと進行の確認、打合せを兼ねてほぼ毎日回っていましたが、吹き付けアスベストを使用した現場は1棟でした。1週間だと3日くらいの滞在です。アスベストを吹いている施工時は現場にいたのは午前中の2、3時間くらいで、昼には現場を出て帰ってき た記憶があります。

Answer

吹き付け関連が1棟との事ですが、2000年頃は岩綿(ロックウール)吹き付けで石綿含有ではありません。吹き付け石綿による中皮腫や肺ガンの心配はないと思います。それ以外の石綿含有ボード等の建材の石綿粉じんを、現場監督は吸入しています。2年弱ですのでわずかですが、一般の方より石綿関連疾患に少しはなりやすい可能性があります。しかし、ある造船所では石綿作業を毎日8時間、20年続けた方でも10%程度の方のみ発症し、残りの90%の方は一生発症していないのです。それから比べると、極めてわずかの時間と年数ですから、今後の発症はまずご心配ない程度であると思います。

Question

私の友人も去年までの5年間ほど「解体業」に従事しており、自ら「アスベストを吸ってしまったと思う」と自覚しています。とても小さな会社だったために指導も徹底されておらず、防塵マスク等の対策もいいかげんだったようです。「今後」がとても心配になり、さまざまなサイトを見てみたものの悪性胸膜中皮腫との関連、発症後の治療や、その厳しさは書かれていても発症前の対処についての記述がみつかりませんでした。自覚する症状は全くないようですが、発症前の長い時間、手をこまねいて見ているしかないのでしょうか。潜伏期であるかもしれない状態で「発症を防ぐ」、もしくは「遅らせる方法」について、今すべきことは何か教えていただければ幸いです。

Answer

解体業で5年間という事ですから、今後一般の方より、石綿関連疾患の発症はやや高いと思います。しかし全員が発症する訳ではなく、ある造船所では10%程度の方が発症し、残りの90%の方は発症していません。発症の平均が吸入後40年(早くて20年程度~60年)ですから、24才から29才まで吸入した方が注意する時期は、44才以降で、特に55才以降が注意する時期です。30代~40代は全く健康な方がほとんどです。残念ですが、石綿疾患の発症を防ぐ有効な薬や食事はあれば良いのですが、ないのが世界的な実情です。タバコは危険で、喫煙されているなら是非禁煙して下さい。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

主人は解体業を始め20年になります。 直接アスベスト製造に関わる仕事ではありませんがずっと作業し、実際アスベストのある建物等を解体した事が何度もあるようです。もっと長く働いている人でも被害はでていないし、健康診断でも異常はみられないというのですが、現在レントゲン等で撮ってわかるものなのでしょうか?現時点で異常がなければ今のところ大丈夫という事なのでしょうか? 私は主人の埃だらけの作業着をずっと洗濯してきました。私もレントゲン等撮って調べた方が良いのでしょうか? その場合どこで検査をしてもらったらいいのでしょうか?

Answer

解体業20年ですから、職業性石綿曝露が高いと思います。お連れ合いの洗濯も危険ですので、今後はおやめください。石綿を吸入して平均で40年間は、何も病気がでませんので、それまではレントゲン写真でも正常の人が多いのです。又吸入後50年でも、半分以上の方はレントゲン写真上は正常です。先輩の被害がない職場もある訳です。ご心配なら、以下の医療機関にご夫婦で受診して下さい。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

夫ですが鉄骨の解体を扱う仕事を10年ほどやっておりますが、以前から石綿(アスベストの)鉄骨を解体することもたびたびあるそうです。その際に、マスク等せずに、軍手と作業着のままで仕事をしているようです。何分下請け業者で小さい会社なので、今アスベストが話題になっていながらもどの人もそのまま仕事をしています。健康診断のレントゲンでは今のところ異常はありませんが、一度病院で診察をしてもらったほうがよいのでしょうか?また、これは関係ないとは思いますが、年中風邪ではないのに変な咳をしています・・・。会社でそのような仕事を請けるのは専門業者ではないのに問題ではないでしょうか?

Answer

①お仕事柄、心配するのはよくわかります。但し、吸入してから病気になる期間(潜伏期)が平均で約40年あります。通常病気がでるのは40代から70代です。40才以下では、飛散防止やマスクの着用、禁煙での発病の予防が重要です。

②40才以下で健康診断を受けても何も変化がないのです。40才以降に詳しく見てもらいましょう。

③専門業者以外の人が、鉄骨の解体を行う事は違法です。健康上も、周囲の環境飛散の点でも極めて問題です。専門の除去業者に任せなければ危険です。

Question

機械及びプラント設計・検査等を営んでおり、火力発電所での仕事が主でした。現場調査し記録をとり図面や書類にする仕事で、個人的に直接アスベストを取り扱ってはおりませんが、現場は配管やボイラ-・タービン等の保温材に囲まれ、特に定期点検時にはそれらの埃が施設中舞っている状況でした。特にタービン部位の定期検査に追われ、建て屋内では他の多くの業者・作業者とともに暴露状態でありました。この間安全教育は行われていましたが、アスベストについては一言も触れられた事がなく(むしろタブ-のような状況)で、時おり見かけるアスベスト会社の作業員以外は発電所社員・常駐関連工事会社員とも、多くの方は無防備のままでした。テレビでアスベストの被害がニュ-スにされ、不安で寝れない日が続いております。

Answer

プラント設計という事で一般の方と比べると、今後石綿関連疾患の発症はやや高くなると思います。しかし全員が発症する訳ではなく、ある造船所では10%程度の方が発症し、残りの90%の方は発症していません。発症の平均が吸入後40年(早くて20年程度~60年)ですから、30代から40才代に吸入した方が注意する時期は、早くても50代で特に60才以降が注意する時期です。それまでは全く健康な方がほとんどです。残念ですが、石綿疾患の発症を防ぐ有効な薬や食事はあれば良いのですが、ないのが世界的な実情です。タバコは危険で、喫煙されているなら是非禁煙して下さい。今後、石綿障害予防規則lをよく勉強して頂き、国家検定付きの(簡易マスクでなく)防塵マスクを着用する事を、お願い致します。今後の健康診断が何が適切なのかは、今後の年代に応じて変わってくると思います。必要に応じご相談下さい。

石綿障害予防規則


厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

40代の男性です。最近アスベスト、中皮腫の報道で、だんだんと気になるようになりました。私も20代の5年間、内外壁、建材工場の製造現場で働いていました、アスベストも使用していたと思います。退職して10年以上たちますが、中皮腫で亡くなった方のニュースを見るととても不安になっています。潜伏期間が長く時限爆弾の様だとも言われていますがどの様に対処したらよいか教えてください。

Answer

5年間、アスベストも使用していた建材工場で勤務されていたという事ですね。確かにご心配だと思います。居住自治体をお教え頂ければ、お近くで石綿関連疾患の診断に詳しい病院等をご紹介致します。

Question

数年勤務していたところが、工業製品を扱っておりA社の代理店でもありました。石綿シートや石綿パッキング、リボンなど在庫してました。事務職といえ小売もしてましたので石綿製品にも触ることがありました.他の従業員もシートなどの切断をしていたことがあったので、心配になりました。私もリボンなどを小売の為、詰め替え作業をしたことが何度かありました。制服に白い繊維がついたこともありました。当時は危険なものとはあまり考えておらずにいたため、なんの対策もしてませんでした。ジョイントシート以外はほとんどは箱や袋に入ってました。ニュースになってからは心配で眠れません。

Answer

石綿関連の代理店で6年間勤務という事ですから、今後一般の方より、石綿関連疾患の発症はやや高いと思います。しかし全員が石綿関連疾患を発症する訳ではありません。ある造船所では一番石綿濃度の高い職場でも10%程度の方が発症し、残りの90%の方は一生発症はしていません。またお使いの製品はクリソタイル (白石綿)含有のシートやリボンであり、切断等の作業は少ないようですので今後の発症は、ほぼゼロに近いと思います。仮に発症する場合も平均が吸入後40年(早くて20年程度~60年)ですから、20代で6年間吸入した方が注意する時期は40才以降で、特に50才以降が注意する時期で、30代~40代は全く健康な方がほとんどです。残念ですが石綿疾患の発症を防ぐ有効な薬や食事があれば良いのですが、ないのが世界的な実情です。タバコは危険で喫煙されているなら是非禁煙して下さい。