Question

社屋を平成X年に新築しました。鉄骨材に吹き付けロックウール(岩綿)被覆がしてあります。1階の倉庫部分は剥きだしになってますがとても心配です。それから厨房の天井と腰壁に石綿ケイ酸カルシウム板が使用されてるようですが心配です。 建設当時やはり気になったので監督さんに相談したのですが「大丈夫ですから」の一言で済まされてしまいました。本来、施工業者に相談したいところですがいまいち信用できないので事前にセンターさんに相談させてもらいました。

Answer

①平成X年のロックウール吹き付けは、石綿は非含有とされています。

②石綿ケイ酸カルシウム板が正しいなら、1994年で製造は終了しています。フレキシブルボードではないのでしょうか? 写真を撮影されて相談でお送りくだされば、返事が可能です。

実践!! 建設業のためのアスベスト対策?被害者にも加害者にもならないために?」、中皮腫・じん肺・アスベストセンター編, p1-115、建通新聞社、2007.1

Question

アルバイトをしていた所の倉庫の上方の壁にアスベストが使われており、主にその倉庫での商品の管理が仕事でした。高い棚の上の商品を整理する際はその棚にのぼり、アスベストの壁の近くで商品を片付けたりしました。一度だけ、不注意でアスベストを吸い込んでしまった記憶があります。倉庫は2000年の建造です。倉庫での滞在時間ですが、だいたい週4日のシフトで1日6時間働いて、倉庫には出勤の時は、そうでないときも沢山ありましたが、そこにいることが、やはり多かったと思います。とても心配しています。

Answer

2000年のものは、岩綿(ロックウール)吹き付けです。当センターの写真で見る石綿製品をご参考下さい。

図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 p1-p95、朝日新聞、2005

Question

建設業に携わっています、今アスベストが騒がれていますが、住宅の断熱材としてほとんどの家に使われているグラスウールはどうですか、作業をしてるとキラキラと空気中を飛び、終わってから2~3日は体中に刺さったグラスウールで痒い物です、以前から気になっていました、吸い込んで肺に刺さった物は発ガンの原因になりませんか。その他、ロックウール(岩綿)、等繊維系の断熱材はすべて体に良くないと思いますがいかがでしょうか。

Answer

①石綿以外のグラスウール及びロックウール等の断熱材は、長期間大量に吸入されれば、じん肺を発症しています。

②珪酸(シリカ)を含有している断熱材は、肺ガンの原因とされていますので、粉じんを減少させる事が重要です。③石綿以外のグラスウール及びロックウール等の断熱材は、悪性中皮腫を起こす事はないとされております。

実践!! 建設業のためのアスベスト対策?被害者にも加害者にもならないために?」、中皮腫・じん肺・アスベストセンター編, p1-115、建通新聞社、2007.1

Question

高校生ですが、中学校、高校とどちらにも石綿があります。中学校のときは石綿だとは知らず触ってくずしたりしていました。さわったのは、さわるとすぐ崩れてしまう吹き付けというやつだと思います。毎日ではないのですがある時期に2~3ヶ月以上その石綿があるところに行ってたと思います。すぐ手が届くような場所にあったので2~3ヶ月ずっ取っていたわけではないですがよく崩していました。ときどき目などに入ったこともありました。

Answer

①石綿吹き付けなのか、岩綿(ロックウール)吹き付け(無石綿)なのか、岩綿吹き付け(石綿含有)なのかを、確認した方が良いと思います。三者のどちらかで、全く危険度が違います。そのためには写真をお送り頂くか、学校名から図面での石綿含有の確認を行います。

②生徒の手の触れる所に、吹き付け石綿があるなら、管理上問題です。

図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 p1-p95、朝日新聞、2005

アスベストセンターHP

Question

平成X年頃に廊下天井のアスベスト撤去作業を行いました。特別な装備も水をまく等もなく,アスベストの飛散も激しくだいぶ暴露していると考えられます。作業は教員とPTAの奉仕というものだったと思います。危険な作業を素人に任せるなんて,市はいったい何を考えているのでしょう、憤りを感じます。まだ潜伏期間だと思いますが,悪性中皮腫が心配です。

Answer

自治体立の学校の場合、図面が市の建築・営繕課が保有しています。市の情報公開窓口に伺い、当該学校の図面を請求します。目的は石綿含有の確認です。通常は閲覧資料が30分後には見られます。うまくゆかない際は、その場で詳しいものが市の担当者と交渉しますので、相談しながらすすめるのが良いでしょう。

Question

職場の天井がアスベストむき出し状態らしいのですが、職業上その事を他に口外した場合、守秘義務に反する事となり処分されると言うのです。 しかも上の方から『調査・対策等は一切するつもりはない。どうしても気になるなら自費でするように』と言われたそうです。職場の方は皆『処分』を怖れていて、「誰かチクってくれないかなぁ…」と言っているそうです。どこの機関にどのようにお話をしたら職場の方で調査・対策をして頂けるのか。やはり諦めるしかないのでしょうか?

Answer

問題な事態がおきているように思いました。現在法律で、建物所有者は石綿の状態等を定期的に観察する義務等があります。資料をご参考下さい。まず心配されている方々が、法律に明るくなり、「吹き付けがむき出しで対策をとらないのは問題である」事を再度申し入れてはどうでしょうか? 「調査・対策等は一切するつもりはない。」という言葉が本当ならば、石綿(いしわた)障害予防規則に違反している可能性は高いと思われます。今後いつでもご相談下されば、その状態に応じたアドバイスをさせていただきます。(2005年度の回答です)

Question

会社の天井が石綿です。安全衛生担当は「アスベストだ」と答え、「家主(借りている建物)と社長の話し合い次第」との事でした。アスベストの情報を流さない会社です。天井がアスベストならやはり健康被害を心配したほうがいいですか? 初歩的な質問ですいませんが世間でこれだけ騒がれているので不安でなりません。

Answer

まず確認が第一です。

①何年にたてられた建物ですか?

②図面はあるのでしょうか?

③一部剥離したり、毛羽だったりする部分があるのでしょうか? 床に飛散していますか?

④3万円で分析ができます。それはする会社でしょうか?

書籍「アスベスト危険度診断」(アスベストセンター編 朝日新聞社)

アスベストセンターHP

Question

1ヶ月に1回ボイラー点検の為、地下のボイラー室に行くのですが、天井にアスベストを使っていて少し舞っているのですが大丈夫でしょうか。ボイラー室に滞在する時間は平均で約30分から40分程です。夏の時期はボイラーは停止していますが、他の設備(冷凍装置)が動いていて、その振動で目視はできませんが、アスベストが舞っている様な気がします。また、全ての設備が止まっている時もあります。階段の上(下)とかにも、アスベストを使用しています。ボイラー点検を始めたのは、20歳頃からです。防塵マスクとかは、一切使用していません。天井にアスベストを使用している部屋は、決まって、異臭がするのですが、大丈夫でしょうか。防塵マスクは、効果があるのでしょうか。

Answer

 ボイラー室の天井には、アスベスト吹き付けが行われている場合も、岩綿(ロックウール)吹き付けの場合もあると思います。ボイラー室は換気の悪い場所が多く、吹き付け石綿の場合には、石綿濃度が大気中より上昇している場合もあります。滞在時間が短いので今後の発症に過剰に心配される事はないと思います。但し100%安全ともいえないのが困る所です。石綿障害予防規則が施行され、建物の所有者むけのパンフレットがだされています。所有者の方に飛散防止の努力が課されていますので、そうした働きかけを行って見ることはできないでしょうか? 入室時のマスクも有効です。その場合は簡易マスクでなく、国家検定付きの防塵マスクをお使い下さい。また顔面にフィットしていていないと有効ではありませんので、必ず取り扱い説明書を読んでフィットテストを実施して下さい。石綿自体は無臭ですので、臭いがされるのは他の物質によるものだと思います。

Question

工場のアスベストは天井、壁に施工されて、剥げてぶら下がっているところが多数あります。対策を訴えたところ会社の対応は来年か再来年に対策工事をするとのことです。先延ばしにしてよいものでしょうか?この間にも吸い込んでいます。会社に行くのが非常におっくうになりました。

Answer

 早急に対策をたてる必要があると思います。電話でご相談頂き、対策を促す方法を相談したいと思います。

Question

石綿むき出しで崩れ落ちている状態です。危険度はどのくらいでしょうか?私もサラリーマンで声を上げるには多少躊躇があります。直接、会社に問い詰めるのか、それとも会社外の人と話をしていったほうがよいのでしょうか?

Answer

 同様のケースは案外多いと思います。吹き付けが落下しているようですので、建物所有者には注意義務があります。職場で改善をされた報告もありますし、上司が動かずお困りの報告もあります。(2005年度前半の回答です)

 図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断 中皮腫・じん肺・アスベストセンター編 p1-P95、朝日新聞、2005

http://www.asbestos-center.jp/asbestos/byphoto/index.html