Question

製鉄所で30年以上働きました。石綿製の防熱服や石綿手袋を使用した作業もあり、手袋同士をはたく事も毎日ありました。同僚で肺ガンになり労災申請している人もいます。職場健診では石綿肺なしと言われていますが、石綿肺に詳しい診療所では、わずかの変化があると言われました。今後はどうすれば、良いでしょうか?

Answer

中等度の石綿曝露を長年受けられたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になります。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

築炉工として、40年近く働いて来ました。中皮腫になった先輩も数人みてきました。私はあまり息切れや咳も少ないのですが、築炉作業の者は、退職して健康管理をどうすれば良いでしょうか?

Answer

高濃度の石綿を吸入されたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。労災補償の対象になる方が多い作業です。

Question

40年くらい前、4年間機械修理の仕事をしました。3ヶ月間パッキングを使っていたバルブを開けたり閉めたり、毎日行っていました。現在、喉、みぞおち、胸が痛みます。現在、病院で検査をして結果待ちです。

Answer

パッキングやバルブにも石綿が使用されてきましたから、石綿の切断や吸入がありうるでしょうね。胸部レントゲン写真やCT写真の結果で、現在の状態を把握し、今後年2回前後のチェックのみでよいのか? 常時通院が必要かになるものと思います。

Question

1年半くらい陶芸関係の職場で仕事をしています。陶芸を焼く釜の扉ではアスベストが使用されて、扉に貼り付けてあります。今後石綿関連疾患の発症が心配です。

Answer

炉の関係のアスベストは、触らなければあまり飛散しにくいと思います。問題は開閉や作業でからだが接触することがあったりすると、かなり飛散する場合があるということです。また、炉の補修等の際も飛散するので立ち会っていた方も吸入します。回数や期間が年1日とか少なければあまり心配はいりませんし、週ごと等多ければそれに応じた健康管理が必要となります。

Question

20年前数年間、カステラを焼く仕事をしていました。アスベスト入りの石膏ボードがあり、端のほうはボロボロで粉じんが出ていました。1週間に1回くらいの作業の頻度でしたが、マスクはしませんでした。今後の健診は、どうしたら良いでしょうか?

Answer

お話の範囲では、石綿吸入の頻度が少ない事、直接さわる機会は少ない様で、石綿濃度が低いと思いますので、低濃度の短期間曝露と思いました。詳しくは再度伺うとして、まずはアスベスト健診機関をお教えします。

Question

石綿肺に関してです。30年間保温工事に従事しH15~H16年に退職しました。3年前、健診で精検が必要と言われ、石綿肺との診断を受けました。今後どうすれば、よいでしょうか?

Answer

高濃度で石綿を長年吸入された可能性があります。労災補償の対象の疑いもあります。アスベストに詳しい医療機関を受診して、石綿肺の程度や、治療の必要性、補償制度、等を詳しく説明してもらってください。わからなければ、いつでもご相談にのります。

Question

S30年代、港(港湾)で石綿原料の輸入荷役を2年間(数十回)しました。最近息切れもあります。石綿関連疾患が気になりますが・・・・。

Answer

短期間のようですが、以前高濃度で石綿を吸入された可能性があります。一度アスベストに詳しい病院を受診してください。

厚生労働省石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会編.石綿ばく露歴把握のための手引-石綿ばく露歴調査票を使用するに当たって-;2006:1-153

Question

アスベストの吹き付けの除去、解体、岩綿(ロックウール)の吹き付け、防護服、マスクで仕事する会社に勤務しています。入社半年、咳をしているので心配です。同じ会社では、年配の人が石綿のガンで死亡しています。

Answer

ご心配のことと思います。高濃度のアスベストを吸入するお仕事のようですから、十分注意しながらの必要があります。安全衛生委員会は職場にあるのでしょうか? 安全衛生体制を強化しながら勤務していただく必要があるでしょう。

Question

30数年間建築の一人親方(大工)をしてきました。2年前に肺に影が見つかりました。アスベストを吸っています。肥厚斑では? 労働組合の健診で精検必要とされています。

Answer

中等度の石綿曝露を長年受けられたと思います。石綿関連疾患になりやすい方ですので、アスベスト疾患に詳しい医療機関を受診して健診を年2回定期的にうけてください。労働者としての期間によりますが、石綿健康管理手帳制度の対象になる場合が多い様に思います。